青森帰省3日目

7時半起き。雪がパラついているが、積もったというほどでもない。
屋根から落ちた雪を片付けるように言われる。
朝食後すぐのつもりが、
10時頃から日が出て氷が解け出すからそれまで待ったほうがいいという。
僕からすれば雪が硬くてもあまり変わらないが、まあ言いつけを守ることにする。
ごちそうさん」を見ながら朝食を取って、掃除機をかける。
昨晩から読み始めた『智恵子抄』の続きを読む。
ここまで純粋で、美しい愛の姿はなかなかないだろう。


10時まで時間があったので東京に持って帰るものをダンボールに詰める。
今回は星新一など文庫の最後。
余ったスペースに中高時代に観た映画のパンフレットを入れる。
『メジャー・リーグ』『レインマン』『俺たちは天使じゃない
『BAT21』『バトル・ヒーター』『バタリアン2』『ビッグ』
フィールド・オブ・ドリームス』『デプス』『帝都対戦』
古本屋で買ったのだろう、劇場で観たのではない
悪魔のいけにえ2』や『復活の日』なんてのもあった。
古川にあった松竹のフリーペーパーが何枚も出てきた。
オレンジ色の紙に黒で印刷しているという簡単なものだけど
ゴーストバスターズ2』とか話題作の紹介をしていた。
近所の店の広告も入っていた。
こういうの頑張って作っていたんだなあ。
捨てることができずに段ボール箱の中にそっとしのばせた。
映画のチラシはさすがに捨てた。懐かしいものばかりだったけど。


母が持ってけとじゃがいもやリンゴ、シジミの味噌汁、
いつもの八戸産鯖の味噌煮の缶詰をもうひとつの箱へ。
その中に「みなみや」というむつ市のメーカーの
「ほたてしらゆき」という缶詰があった。
ホタテをマヨネーズに和えたものだったか。
父が取材でたまたまもらってからずっと同じ値段だったのが、
最近遂に値上げしたのだという。
ってことは30年近くずっと値段!?
それまでどうやって成り立たせていたのだろう?


10時を過ぎて雪かきを始める。日が出てて雪が解け始めている。
湿って重かったり凍り付いているか、
シャーベット状になっているかのどちらか。
どうせすぐ解けるのだから裏に捨てるのではなく、
庭の真ん中の山に積み上げておけばよいという。
確かに、4月になればすぐ解けてしまうだろう。


薦められたステッグマイヤー名倉『ナグラる』を読む。
ブログの書籍化。すぐ読めた。
この日は予定なし。
昨日の夕方は持ち帰ってきた対談書籍化のリライトを少し進めて、
ひと段落着かせた。
早々と風呂に入りに行く。


帰ってきて津村記久子『ポトスライムの舟』を読み始める。
2時間ぐらいでササッと終わる。
派遣文学。芥川賞を受賞した表題作は面白かったけど併録の作品はもうひとつ。
芥川賞受賞作と抱き合わせの作品に唸らせられた試しがない。
吉田修一町田康平野啓一郎といった辺りを思い出している。
たいがいは受賞前なのだからあくまで習作なのか。


イシス編集学校:第41回感門之盟。32守と物語講座6綴が対象。
ユーストで配信されたので途中から見る。
物語講座のアワードはやはり気になる。
守で僕の教室だった方が受賞作の朗読。


夜になって読むものが
町山智浩キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』の後半1/3と
昨日買った『街あるきガイド ひろさき』『弘前酔連 vol.2』ぐらいしかなくなる。
今晩『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』を読み終えたら
明日の新幹線で読むものがほんとなくなる。
明日のKIOSKに賭けてみるか。それも怖い。
持ってくる本の量を過小評価しすぎた。


夜、鯖の味噌煮、きんぴらごぼうなど。
昼は「ひっつみ」という八戸の郷土料理を。「かっけ」ともいう。
幅広のうどんというか餃子の皮のようなものをうどんの汁・具で。
母が嫌がるということもあって昨日・今日と酒を飲んでいない。
22時には寝るつもり。