京都一泊ツアー その3

地上に出て少し歩く。
昼の店として予約していた「京都一の傳本店」に入る。
http://www.ichinoden.jp/
1階は西京漬けの店。鰆や銀だらや金目鯛など。
珍しいところではキングサーモン、鯖、かれいなんてのもあった。
2階がお食事。座敷の個室へ。
献立はこんな感じ。書き写すと


 四月のおもてなし料理


 季節の前菜盛り合わせ
  よもぎ麩田楽、みつせ鶏トマト味噌漬、琵琶鱒の木の芽寿司など
 油目と湯葉豆腐のお吸い物
 京筍の若竹煮 若布とトマト添え
 さわらの『蔵みそ焼』
 土釜炊きのふっくらご飯 合わせ味噌汁、京漬物
 菓子


これだけあって、3,240円。安い。
鰆の西京焼きと土鍋ご飯の組合せが最強。ご飯が何杯でもいける。
ちりめん山椒とピクルスが添えられていた。
ほのかな酸味で最強焼きの甘味がさらに増す。


外に出て四条駅に引き返す。
途中、アーケードのかかった錦市場を通り抜ける。
漬物、佃煮、干物と威勢のいい店が並ぶ。
身動きしにくいぐらいごった返していた。
チョコレートコロッケを売っている店があった。
1個100円だったのでひとつ買って皆で食べてみた。
まさに名前のとおりの味。チョコレートに衣をつけて揚げただけの。
まあ話の種ですね。
通りの入口には伊藤若冲の生家跡の掲示があった。


14時、四条駅からさらに烏丸線を北上して北大路駅へ。
バスに乗って3つか4つほど。大徳寺に入る。
ターミナル駅なのか、立派な乗り場が長距離バスのようだった)
http://www.icom-kyoto.co.jp/temple/oubaiin.html
数えてないけど20個ぐらいの院がある中で
春の特別公開の対象だった黄梅院に入る。入場料は600円。
「庫裡は日本の禅宗寺院において現存する最古のもの」とある。
庭園に入る。椿が咲いている。
「直中庭」は瓢箪型の池があって千利休が作ったとあった。
この庭に向かい合うように建てられたガラス張りの部屋へ。
暖房と床暖が効いていて暖かい。この日は3月中旬の寒さだったからありがたかった。
床に座って暫くの間、庭を眺める。
奥まで進むと「破頭庭」という石庭があった。
ガイドの方が手前の砂は海を表し、奥の苔は陸地を表すと言う。
本道の襖に描かれた絵は雲谷等顔によるもので、「竹林七賢図」など。
長い年月の果てに筆のあとが朧になっている。
本道の裏の「作仏庭」は中庭のようになっていて
細長い石庭のなかに島を象った岩と
そこに向かうように船を象った岩とが配置されていた。


黄梅院を出て、大徳寺の中をそぞろ歩く。
その他の院には入らず。
織田信長を弔うために豊臣秀吉が建てた「総見院」など
公開中の院を回ってると楽しいだろうな。
これはどうも1日過ごせる寺院のテーマパークのようだ。
中は桜がほとんどなく、ゆえに参拝客は少なかった。