大井町線 〜 田園都市線 〜 世田谷線

昨日は汁講で午後からずっと豪徳寺へ。
チロル料理の「三輪亭」(青森豚のミートソースがあった) 〜 
編集工学研究所・本楼(本の並びが大幅に変わっていた) 〜
フランス田舎料理の「ピコンバー」(犬、OKなんですね)


豪徳寺へはいつものように新宿から小田急線ではなく、大回りしていく。
大井町線に乗って二子玉川へ。
初めて乗ったので先頭車両の運転席後ろへ。
一駅の間隔が短く、一分に一駅ずつ。路面電車のよう。
家々のすぐ裏側を縫うように、名も無き草花の緑の中を。


九品仏だったか、とても小さな駅で
他とは違って上下でホームが分かれているのではなく一つあるきり。
しかも先頭車両は短いホームからはみ出てしまう。
利用されていない、つくりかけのまま何十年も経ったかのような。
人一人歩けるかどうかの。とても絵になる。
宮粼駿のアニメに出てきそう。


ホームで多摩川を見渡す。のんびりとした時間が流れている。
二子玉川で一時間ほど過ごす。
人通りは多かったけど、猛暑の中、本館二階や屋上の庭園に人の姿はなし。
葡萄の繁る棚があって、ローズガーデンがあって、横長の豪快な滝まである。
館内は植物の手入れをする係の人たちを何人も見かけたな。
土を運び、水を遣り。
この緑の多さゆえに二子玉川はいつか住んでみたい場所だ。


これまた初めて田園都市線に乗って三軒茶屋まで戻る。
三軒茶屋も初めてなんだけど、
この日は地下通路を歩いて世田谷線のホームまで。
以前、友だちが何人か住んでいた。10年ぐらい前。
40代が近付いて皆、引っ越していった。
あのやたら高い建物は「キャロットタワー」と言うのか。
何が入っているのだろう。


世田谷線に乗る。以前、乗ってみたくなって
宮の坂から豪徳寺まで一駅、というのはあったけど
始発からかなりの距離を移動したのはこれが初めて。
大井町線同様、やはり家々の間を、緑の間を。
世田谷の懐に入っていくような。
こういう目線の低い車両に乗るとホッとする。
生活の匂いの感じられる路線。
世田谷や上町でたくさん乗り降りがあった。
そして僕の下りた山下でも。


全部で一時間もかかっていないのに、小旅行をしたかのような。
世田谷の入り組んだ町並みに沿って手のひらサイズの路線が走っている。
その網目が東京の南側を網羅する。東急線ってなんかいいなあ。
多摩川線も乗ってみると面白いだろうな。