「QUANTIC LIVE SHOW」

昨晩は台風が近づいている中、QUANTIC の単独来日公演へ。
場所は代官山UNIT(ここ数年、ライヴというと大半がここ。東京はどうなってる?)
http://www.beatink.com/Events/Quantic2014/


QUANTIC ことウィル・ホランドはイギリス出身のDJ/プロデューサー。
DJ感覚でラテン音楽をエディットするうちにコロンビアに移り住んで
現地のミュージシャンたちと演奏するようになったというのがユニークというか新しい。
5年間滞在して様々な名義でレコードを作成して、今はニューヨークに移り住んでいる。
ブライアン・イーノに対するアート・リンゼイ
キップ・ハンラハンに対するウィル・ホランド


友だちと行くはずが、台風が近づいていたこともあって急きょ来れなくなる。
(この日の午後、テレビはずっと台風特番だった)
18時の開場20分前に Twitter を見たら、チケット余ってませんか?
というツイートをいくつか見かける。
余ってますよと返信して、自分でも余ってますとツイートする。
全然知らない方がリツイートしてくれる。嬉しいもんです。
ひとりの方から応答があってやりとりするが、
うまくつながらないでいるうちに僕の整理番号になって中へ。
一度中に入ってしまうと再入場は何があっても不可。
それでも欲しいという話になって
受付で「友だちに渡しそびれたんですけど、出られますか?」と聞いてみたら
チケットに僕の名前とその方の名前を書いてくれたら預かりますとのことだった。
うーん、その方の名前は知らない。そんなこんなで結局渡せずじまい。
まあしょうがない。


18時オープンで、DJが熱くてムーディーなラテン音楽でフロアを刺激する。
19時ちょいすぎにスタート。
ウィル・ホランドはキーボードとラップトップ、ギター、ボタン式アコーディオン
コンガ、カウベルのセットなどのパーカッションのやけにノリのいい男性と
(MCで「コロンビアで台風とはこの男だ」と言われていた)
シェイカーやタンバリン、バックコーラスの女性、
フルート、テナーサックスの男性、
ヴォーカルの女性(アンコールの独唱がとてもよかった)。
ウィル・ホランド以外はブラック系。


基本的なリズムパターンやベースラインはラップトップから。
ここが評価の分かれ目かな。
僕は値段が上がってもいいから
生のベースとドラム、鍵盤を入れてフルバンドで来てほしかった。
5,800円という値段で一日限りの来日公演なんてどうやってペイできるんだろ?
とずっと不思議だった。
うーん、そういうことだったのか。
僕はホーンセクションが何人もステージに立つ大所帯バンドをなぜか想像していた。
レゲエにサルサに、ソウル。変幻自在でしなやかなラテン音楽
周りの若者たちはすげーすげーかっけーかっけーと連発。
確かに気持ちよくかっこいい音楽なんだけど、
70年代の Fania All Stars ってこの100倍もすごかったんだろうな、と思いながら
オジサンの僕は眺めていた。


帰れなくなったら大変とアンコールの頃から後ろに下がり始めて、終了の頃には出口へ。
階段のポールに掛けていた傘も無事に取り戻した。
外に出ると意外と雨は降ってなくて、恵比寿まで何事もなく歩いて行けた。
山手線も普通に動いていた。
駅前の商店街や atre の中で普通に飲んでる会社員のグループや
ケーキを食べている女性たちを見かけて、大丈夫かなこの人たち、と思う。
荻窪に着いてまだ雨風弱く。
でも西友の中はガラガラだった。24時間営業だからあさまでの店員もいるのだろう。
家に戻ってきたころ、雨風強くなってくる。
明日の朝はどうなってるか。明け方には通過してるみたいだけど。


物販で QUANTIC のアルバムが1枚1,500円と安かった。
せっかくだから2枚組のベストを買う。
帰ってきて風の音と共に聞く。