2015-01-11 「ナイアガラ」 詩を書く その時が来たら僕は 飛行機に乗るだろう ロケットに乗るだろう 目を閉じて思い浮かべる ナイアガラ 声はかき消され 視界は白く煙る 夜が明け、目を覚まし、狼が氷原を渡る 上空を通過する偵察機が 音速を超える 何年も 何十年も 机の上、写真を飾っていた 知らない国 存在しない空間 僕たちはそのことすら 忘れてしまっている 年老いてまた一人 眠りにつく