表参道、青山、渋谷を歩く 後編

青山から東へ、住宅街の中を歩いて國學院大學へ。
誰でも入ることができた。
キャンパスの建物はどれも新しかった。
120周年記念事業とかで建て替えたようだ。
外から見えた学食には和傘が飾られていた。
神道系の大学であるため、敷地の
奥に神社があった。
道路を渡ってメディアセンターの地下に博物館がある。
初場所がわからなくて学生に聞いたらとても丁寧に応対してくれた。


博物館は考古学と神道研究の資料を集めて展示している。
http://www.kokugakuin.ac.jp/oard/KGUM-activities_tenji_jyousetsu_201303.html
上記ページにも写真があるけど、
「山ノ神遺跡復元模型」や「吉田神社行事壇復元模型」「神田祭鯰曳き物模型」など。
季節折々の供え物や祭式で用いるお面を並べてあったりして案外面白い。
外国の旅行者が見るとエキゾチック! と喜びそう。
天下祭の祭礼番附であるとか。
変わったところでは
遷座400年奉祝 平成27年神田神社 神田祭ポスター 神田明神×ラブライブ!
なるポスターも一枚だけ貼ってあったり。


國學院大學折口信夫が学び、教えた場所ということでその紹介にも力を入れていた。
箱根仙石原に建てた別荘「叢隠居書斎」の一部が、
夕暮れの日差しの差し込む窓際の机を中心として原寸大で復元されていた。


西南学院大学の博物館と提携しているみていで、
その企画展のパンフレットがいくつか置いてあった。
「納戸の奥のキリシタン 生月島におけるキリスト教の受容と変容」
「日本信仰の源流とキリスト教 受容と展開、そして教育」
というのをもらっていく。
受付では渋谷・恵比寿・原宿のカルチャーマップや
外国人向けの渋谷、代官山、原宿の地図が配布されていてこれももらってみる。


渋谷方面に歩いていって、金王へ。
渋谷のビル群を背後に従えて、静かな落ち着いた空間だった。
その隣に稲荷神社。ものすごく古そうな石造りの庚申塔があった。
腹の底にいる虫が60日ごとの庚申の日に
寝ている間に閻魔大王へとその人の悪事を伝えに行くとされ、
庚申の日は寝ないように夜を徹して宴など催すという習慣がかつての日本にあった。
その庚申信仰のための石像。
申ゆえに三匹の猿、見ざる聞かざる言わざるを彫っているものが多かった。


渋谷駅まで歩いて山手線に乗って一駅、恵比寿へ。
小籠包の有名な店に入って飲む。
結婚のお祝いに寄せ書きと赤木明登さんのつくられた「奥羽碗」を頂く。
参加者の一人からは一人ずつ文庫のプレゼントも。
僕ら夫婦は『全国アホバカ分布考』をもらって、
お返しに恵比寿駅アトレの上の階の本屋に入って目についたジャック・ケルアックの『路上』を。


2軒目、3軒目とバーをはしごして、
夜遅く上野毛に戻ってきて昨晩同様「ワインの木テラ」で一杯飲んで帰ってきた。
歩き回り、國學院大學博物館など意外な収穫もあり、楽しい一日だった。