熊本帰省 3日目続き+4日目

また川原に下りていく。杖立温泉発祥の湯へ。
岩屋の中に浅くお湯が湧いている。
あるときここに弘法大師が立ち寄って、杖を突いた場所から温泉が湧くようになった。
そんな伝説がある。
今も入浴可能で脱衣用の棚やケロリンの風呂桶があった。
温泉好きな人たちが露天風呂として喜んで入っていくという。


橋を渡る。昨日も通ったけど、鯉やくまモンの形をした絵馬がびっしりと掛けられている。
250円で一枚鯉の形をしたのを僕らも買って、
妻がマジックで書いて僕がベンチに立って釘で打ち付けた。
絵馬は年に一度、どんどや祭りのときに焼く。


向かい側の通りへ。薬師堂へと路地を上っていく。
建物の壁はギャラリーとなっていて、昭和初期の頃の写真が飾られている。
一番賑わっていた頃。川沿いに二階建て、三階建ての旅館が並ぶ。
川原や旅館の前で温泉で働く人たちが記念写真を撮っている。
薬師堂には先に小国町の子どもたち。
先生に連れられて、休日の自由研究なのか杖立温泉のあれこれを回っていた。


川沿いに歩く。大雨などで増水して川が溢れることは時としてあって
高いところに掛かった橋のところまで押し寄せることもあるという。
昔は川のすぐ側に共同浴場をつくっていたのが今はもうほとんど残っていない。
ひとつだけ残されたのはその時が来たら10分で解体できるようになっていた。


こちら側では「日田屋」が女性観光客の人気が高く、
温泉は共同泉源から一番近い「丸正」がダントツでいいとのこと。
もうひとつの橋を渡って広場に戻ってくる。
出来がった蒸し卵を受け取って終了。
じっくり回って12時近く。
足湯に入る時間が無くなるぐらい、ガイドの方は熱心に語ってくれた。
もちろん地元の方。
わざわざ駐車場まで見送りに来てくれた。


「鯛生金山」が車で20分ほどというので見に行くことになる。
ウネウネとうねる川沿いに進む。さっそくアツアツの茹で卵を食べる。
茶色く染まって、ほのかに塩味がした。


「鯛生金山」は日韓ワールドカップ
カメルーンの選手たちの滞在先となったことで一躍有名になった中津江村にある。
駐車場に停めて入っていく。
http://taiokinzan.jp/
砂金採り体験の施設があって子どもたちが賑やかな声を上げている。
僕らは鉱山跡のトンネルへ。
穴の中では岩を掘ったり爆破したり、様々な器具を扱う人形たちが動いて、
テープの音声が流れる。これは昔にはなかったのだという。
(皆そこそこイケメンであり、いかつい顔をしたリアルな人形はない)
東京タワーよりも高いという縦抗を覗き込むと気が遠くなってきた。
中間地点の壁の掲示を見ると縦抗が何本もあるだけではなく、
水平方向にも蟻の巣のように張り巡らされている。
反対側の入り口は福岡側にあるという広さ。
後半は江戸時代の素朴な掘削作業。女性たちも多く働いていた。
まあこういう施設はそういうものなんだろうけど
テープの音声は暗いことは一切言わず、
「たまにはかば焼きを食べたい」 とか前向きなものばかり。


資料館にはここ鯛生金山を舞台にテレビドラマの原作を書いた松本清張の直筆原稿や
「長崎平和祈念像」で有名な北村西望の書が。殉職者慰霊碑をつくっている。
隣の建物はカメルーンとの友好を記念したもの。
エムボマやエトウのサインの入ったボールやシューズが飾られていた。
お面などカメルーンの民芸品も並ぶ。
金山とカメルーン中津江村の観光の2大目玉なんだろうな。
建物の中でこのふたつが混然一体となって疑問を感じていないのはなんだかシュール。
その他ではわさびが名産らしく、お土産屋でわさびせんべいを買った。


昼をここのレストランで食べていく。
カメルーンランチというのがあって鶏肉をカメルーンのスパイスで焼いたもの。
へーと思って頼んでみるが売り切れだった。イノシシ肉のボルシチにした。
妻がカレーを頼むとスプーンが炭鉱のシャベルの形をしていた。
面白いので買って帰った。


1時間ほど車に乗って、菊池市を経由して熊本市に戻ってくる。
回答がいくつも届いていたので
車の中で Surface のキーボードを外し、タブレットにして指南を打ちこんだ。
夜は妻の高校の友人たちとの飲み会に加わる。
イタリアンバルのあとワインバーへ。さらにカラオケ。
夕方には腹の調子もよくなったのが、また元に戻ってしまった。
何度もトイレに駆け込んだ。


カラオケに行こうということになり、うた広場へ。
くまモンルームがあるんですね。
2時間のつもりが1時間延長。
7・8年ぶりのカラオケはまったく声が出ず、最悪。叫ぶだけ。
熊本なのでレピッシュの「リックサック」を。
帰ってきて午前2時半、風呂に入って寝たのは午前3時半。


8時半に起きる。昨晩無茶したかなと朝はお粥にしてもらう。
爆笑問題ジャパネットたかたの高田社長と共にアメ横を歩く番組を見た。
その後有森裕子が皇居のお堀端を走る市民ランナーにランニングのアドバイスをするというのを。
マリリン・モンロー・ノー・リターン』の続きを読む。


昼はかぼちゃとニンジンのポタージュ。焼きうどん。
おばさんの家にお土産を渡しに行き、そのまま墓参りへ。叔父たちと合流。
いったん帰ってきて17時に出て、叔父たちを拾って大きなファミレスへ。
和食、焼肉、寿司が一緒になっている。それぞれ店の名前がついていてめんどくさいので、
地名から「さくら」と呼んでいた。
僕は焼肉にした。黒霧島をボトルで入れてお湯割りにして飲んだ。


店を出て一度戻って、温泉へ。前回同様「水春」にする。
壺湯と寝ころび湯に入り浸る。
寝ころび湯で10分か20分ほど寝てしまい最高にリラックス。
出て、ソフトクリーム。妻がマッサージチェアに座っていたので僕も試してみる。
帰ってきて缶ビールを飲みながら、「有吉の壁」