津軽を舞台にSFが書けないか

津軽/青森を舞台にSFが書けないか、
連作の長編・短編のシリーズができないか、ということを考える。
土着的、というか生活感溢れる現実の場所を舞台にしたSF作品。
東京といった大都市ではなく。


(青森を舞台にしたミステリーだと
 西村京太郎が「ゆうづる」をモチーフに書いたものが思い浮かぶ)


津軽海峡八甲田山岩手山、恐山、白神山地、ねぶた・ねぷた祭、
十和田湖、吹雪、雪原、津軽線に代表されるローカル線、温泉、
リンゴ、六ヶ所村大間町原発関係の施設、竜飛岬、うみねこ
といった辺りが出てくることになるか。
いや、なんかそういうご当地紹介物ではなく。
青森市なら青森市を舞台にした、その空気の感じられるものを。
そのSF的出来事はどこでも起こりえて、それがたまたま青森市だったということ。
この世界を切り取った一部分なのだということ。


さて、そこでは何が起きるか。
・巨大な怪物が現れて破壊する。
・巨大な円盤の群が空を覆う。
・氷河期。大雪でライフラインが停止して数週間か数ヵ月後。
青森県がすっぽりドームに覆われるなど、北海道・秋田・岩手から陸海空共に分断される。
青森市の高校生が超能力に目覚める。
・恐山には地獄=地底の底への道が、という伝説があって、地震で露呈した。


ありきたりだけど例えば、こういうこと。
ここで問題になるのが、六ヶ所村の再処理工場と絡めるのかどうか。
それはそれで大きなテーマになるが、いっそうありきたりでもある。
(そして今の自分は高村薫の書くものに勝てない)


いや、そうではなくて、もっと違うもの。名づけえぬもの。
言葉では語りようのない出来事。
例えば、「世界の果て」が青森に存在するならば
それはいつどこにどのように現れるか。
そこで津軽の人はどのように振舞うか。