まんてん全部のせ

先日ショックなことがあった。
毎日新聞日曜版に小説家の原田マハが食に関するエッセイを連載している。
ヨーロッパに関しての内容が多かったが、
そういえばカレーについて書いてないなということになり、
取り上げたのがなぜか神保町の「まんてん」を2週続けて。
「全部のせ」というのがあるので行ってみよう、というのと行ってみた、というのと。


いや、まさかこんな華奢な女性の方には無理だろうと興味シンシンで
この前の日曜に後編を読み始めたら、なんと、
全部のせの取り扱いをやめましたという旨の貼り紙がしてあったと。


ええー!? なんで!!
まんてん」と言えば「カレー×大食い」の聖地。
何があったんだろう。時代に逆行している。
でも冷静に考えたらそれが正しいのかもしれない。
大食いメニューとか大食い番組とか、そろそろやめるべき時が来た。
お金のない学生に腹いっぱい食べてもらいたいというものではなくなった。
地球の裏側には飢えた子供たちがいて、みたいな話は野暮だ。
昔は頼んだら皆きちんと食べきったもんだけど、
軽いノリで頼んで半分以上残すような若者が増えたのかもしれない。


とか言いつつ、自分はなくなる前に食べることができてよかったとこっそり思う。
しかも2回食べた。
あれは今思うと一回り下の30歳、あの頃だからできた。
ライスは大盛りより上のジャンボ。
カツ、コロッケ、シュウマイ、ウィンナーがダブル。
何がつらいって、量そのものよりも揚げ物に飽きるということ。
ソースをかけたり、カレーホットの粉をかけてみたり。
昼に食べて午後は仕事にならなかったなあ。


ふと思ったんだけど、まんてんが全部のせをやめた理由は
神保町のもうひとつの大食いの雄、
ヘルメット炒飯で有名な徳萬殿が閉店して張り合いがなくなったたからか…
他に大盛りというと、さぼうる2のナポリタンぐらいか。