ドラマとかアニメとか連作シリーズとして。
架空の都市の、架空の時代の、架空のホテルが舞台。
大きくもなく小さくもなく目立たない地味な建物。
どちらかといえば古びていて、そんなに儲かってなさそう。
主人公は就職して3年の若い女性でルームサーヴィスが専門。
毎回様々な客の様々な要望に応えることで、巻き起こったトラブルを解決する。
ドジでおっちょこちょいなのでトラブルは自分で起こすこともあったり。
客室からの電話を受けて話が始まるのであるが、
突拍子もなくて町中を探し回らなければならないものもあれば、
ごく普通の、部屋にもあるはずなのになんでこなんなものをわざわざ、というものもある。
喧嘩ばかりしている老夫婦の思い出の品。
天才科学者が謎の装置を分解したら部品が足りなくなった。
自殺志望の若者が最後に頼んだディナー。
年配の上品なコンシェルジュや癖のある女料理人など周りの手助けも得つつ。
ホテルに住み着いた最上階の謎の男性が実はかつて名探偵として有名だったとか。
ホテル全体の信用問題につながるような大事件や
主人公の恋愛やその都市ならではの社会問題、環境問題なんかも絡めて。
都市には大きな公園と入り組んだ通り。二階建てのバスが走る。
都市を半分に分ける大きな川が南北に流れている。
古くからの橋がいくつかかかっている。
通りには古本屋の並ぶ通りやバーの建ち並ぶ通りだとか。
中心部には高層ビルも建っていて、テレビ塔から全てを見下ろすことができる。
水族館とプラネタリウム。
客が入っているのを見たことがない古道具屋。
裏の家業を持っているとされる錠前屋。
届けるに当たっては急を要し一刻を争うもの、
夜になるのを待って夜景と共にドアをノックするもの。
あるいは、主人公の手元には届いてもあえて届けないもの。
名前のないもの、あるもの。この世にひとつだけのもの、いくらでもあるもの。
依頼人一人の時を狙って渡す、周りに人がいるときに渡す。
本来あるべき人の元に返すなど、届け先をあえて変えるとか。
背景とバリエーションを考えると無数にストーリーがつくれそう。