カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞受賞

昨晩、ふと iPhone を見るとメッセージが。
号外、カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞受賞とあった。


おお、と思う。
そうか、それもありなんだ。
学生時代『日の名残り』を読んで
あまりの完成度の高さにぞっとしたのを思い出した。
実力的には申し分なし、だけどまだ60代前半というのは「若い」から、
順番待ちの続くノーベル文学賞だともう少し先なのだろうと考えていた。


先日書いたけど、ブックメーカーのリストでここ数年一位だった
ケニアグギ・ワ・ジオンゴが順当に受賞だろうと思っていた。
そろそろアフリカ圏にも渡る頃だろうという別の順番もあって。


誰も予想していなかったから出版社でも書店では準備していなかったと。
30冊ぐらいしか在庫がなくて即完売したというニュースを読んだ。
twitter ではハヤカワが盛り上がっているらしい。
まあ、いいことだ。


ひとつ気になったのは、
カズオ・イシグロ氏が日本人で3人目のノーベル文学賞としていたニュースがあったこと。
どうなんだろうな。
じゃあ国籍ってなんだろう。
なぜカズオ・イシグロ氏はイギリスに住み続け、なぜ英国籍を選んだのだろう。
そんなにこだわることではないけど、
日本人にノーベル賞を獲ってほしいという思いが先走っているように感じられた。


日本語で書いていたならばまた違うけど。
日本語で書いていたならば、日本人が獲った、日本が獲った、
という気持ちに僕もなったかもしれない。


もうひとつ、ふと気になったこと。
4年連続日本人が受賞か!? と話題になっていて、
気がついたら自然科学系では誰も受賞していなかった。
そうか、日本人じゃなきゃもはやニュースにならないんだな。
遠ざかっていたときは誰が受賞しても一言ニュースで取り上げていたように思う。
いや、ただ単に僕がテレビのニュースを見逃していて、
ネットニュースだけしか見ていなかったからかもしれない。
外国人が受賞した物理学賞のことなんて、
ネットでは物理が好きな人しか話題にしないだろう。


それはそうと、迷走するノーベル平和賞
北朝鮮批判の先頭に立つということでトランプ大統領が受賞したりしないか。
北朝鮮トランプ大統領への牽制という意味で。
案外なくもないんじゃないかとちょっと思う。