プログレ再訪

最近またプログレ
『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック
 Rock In Opposition とその周辺』
というガイドブックを見つけ、買ってしまったのが運の尽き。
2カ月ほど忙しくて開いていなかったのが、先週末ようやく時間ができて…、という。
次の給料でも残業代が山ほど入るだろうと見込んでたくさん買い込んでしまった。


RIO なのでその源流は70年代の Henry Cow にあって、
中心メンバーの Fred Frith や Chris Cutler が
その後どんな人たちとコラボレーションしてきたか、つながってきたか、
という流れをフォローすることになる。
個人的には Cassiber を聴き直し、今、Art Bears に入ったところ。
ZNR や Julverne を引っ張り出し、
プログレそのものとしては Area / Magma / Guru Guru / Aksak Mabour を再評価してみるかと。


僕もある程度詳しくなったつもりでいて、恥ずかしながら周辺は全然知らなかった。
フランスの Heldon がすごかったな。
ヘルメットをかぶったエイリアンがジャケットに写っている『Interface』をまずは取り寄せてみた。
シーケンサー/機械による演奏と
ギター、キーボード、パーカッションのメンバー/人間による演奏の融合がテーマ。
King Crimson / Robbert Fripp のエピゴーネンのようにガイドブックには書かれているけど、
これは十分に強烈なオリジナリティがある。
融合して生まれた未知の半生命体が覚醒し、
死と隣り合わせにバーチャルな空間で暴れ回っているような。
紙ジャケがあるうちに集めてみよう。
他、取り寄せ中なのが
Mats / Morgan や Etron Fou Leroublan / Media Banda など。


もう一枚、これは! とグッと来たのが
Pale Nudes 『Soul Come Home』
白熊が月に向かって火を噴いているという情景が
童話っぽくユーモラスに描かれているジャケットが目に留まって。
解説を読んでみたら、Chris Cutler らが結成した The (EC) Nudes から
Chris Cutler が脱退して発展的に生まれたようだ。
マルチミュージシャンの Amy Denio がフロントに立つ。
世界各地の音楽を飲み込んで多国籍化を進めるうちに無国籍に行きついたような。
ポップソングの形式を借りた音のエンサイクロペディア。
地味にこれ、かなりの名盤じゃないか。
Caveman Hughscore と並ぶ Avnt-Pop の至宝かと思いながら聞いていたら、
もと Soft Machine の Hugh Hopper と一緒に
Caveman Hughscore を結成したメンバーたちが過去に在籍していた
Tone Dogs というバンドに、Amy Denioもいたんですね。
なるほど、こういうつながりだったとは。
これだからプログレは面白い。