本屋というもの? (続き)

昨日、本屋をこれから開くのは大変だと書いたけど、
元ジャックスの早川義夫も言うように古本屋はもっと大変で。
BOOKOFF一人勝ちで町の古本屋をなぎ倒してしまった。
ごく普通だと生き残れない。
見かけるのは専門性が高いか、
カフェと一体化しているなどセンス良い造りにしているか。


じゃあネットだけで店舗を構えればいいかというとそうでもなく、
在庫を抱えるのが大変、古物商の免許も必要、
さらに、妻がかつて経験した友人に聞いてみたところでは
10年前と違って、素人が「セドリ」を行うのは危険なのだということ。
(古本屋を回って、掘り出し物を安く見つけて自分のところで売ること。
 漢字で書くと「背取り」かと思いきや、今調べてみたら「競取り」だった)


ネットでは盛んに副業として儲かるって話がよく出てるけど、
アフィリエイトが儲かるとか FX が儲かるっていうのと一緒。
普通の人がやるなら片手間では無理。
セドリ専門のプロに太刀打ちできない。
僕もある程度、音楽・映画・文学など
特定のジャンルの本ならば目利きの入り口ぐらいにはいると思うが、
僕と同じレベルならごまんといるだろう。
それで食ってけるとはゆめゆめ思わない方がいい。


実際初めてみて、気が付くと売上が低いわりに売りになるものがなくなってきて
これまでコツコツためてきた蔵書を売りに出すようになるんだろうな。
それでも売れなくて二束三文、10円とか1円で Amazon に出して、すっからかんに。
それでも売れない。引くに引けない。
そんな人が全国にたくさんいるんじゃないか。


CDだと数万で売れるものを何枚か、というか何十枚かは持ってる。
事故とか病気とかいざというときにはそれを売るかとも考えるが、
抱えているうちにダウンロード100%となって何の価値もなくなるかもしれない。
アナログレコードのような復権はおそらくないだろう。
本も同様。かつてのように電子書籍が駆逐するということはなさそうだが、
じわじわとシェアは減っていくのだろう。