寒波襲来

東京に雪が降った。
もはや何の感慨もない、と書きたいけど、そんなことはなく。
積もったとき、積もらなかったとき、
その時々でいろんなことを思う。
 
朝起きたら既に降り始めていた。
しかし積もるというほどでもなく。
午後には玄関先もバルコニーも解けてしまっていた。
夕方見ると、また降り始めている。
バルコニーにもうっすらと積もった。
 
日が暮れてクリーニング屋へ。
軽い吹雪のように雪が舞っていた。
ダウンジャケットのポケットに両手を突っ込んで、
背中を丸めて歩く。
フードはかぶらない。
耳や頬に当たる雪の粒がほのかに冷たい。
 
夜にはまた降りやんで、これ以上積もることはなさそうだ。
明日には解けてしまっているだろう。
月曜はまた降るらしいが。
今日の雪は小笠原諸島の辺りで生まれた爆弾低気圧によるものだという。
そうか。夏ならゲリラ豪雨を生み、冬は雪になる。
数日前には雪の話はなく、木曜か金曜になって急に三連休は雪となった。
 
東京も大雪と言われていたが、そこまでではなかった。
昨日は北海道にかつてない寒波襲来で
ドアが開かなくなったというニュースを見た。
40年ぶりに札幌で最高気温-10℃台。
日本一寒いという北海道の陸別町では-31.8℃。
アメリカも大寒波。ミネソタ州では最高気温-48℃という記録を。
何もかもが凍ってしまう。
 
妻から教えてもらったニュース。
「雪に埋まり氷漬けの猫、間一髪で救助され「解凍」」
生きていて、よかったと
ぬくぬく床暖で丸くなるみみたを見ながら思う。