『まんぷく』終了と朝ドラランキング

金曜、早く帰ってこれたので『チコちゃんに叱られる』を見ようとしたら
歴代の朝ドラの主演女優を呼んでの特番だった。
こういうのって最近だと夏菜が出てくるんだろうか、と思いきやそんなことはなく。
おしん』の小林綾子、『ふたりっ子』のマナカナ、『ひらり』の石田ひかりなど。
キリッとした顔立ちの美人が後ろの方にいるなーと思っていたら、
『まっさん』のシャーロット・ケイト・フォックスの横にいた通訳の方だった。
 
視聴者からの投票によるランキングが発表された。
 
 1位『あさが来た』
 2位『あまちゃん
 3位『ひよっこ
 4位『カーネーション
 5位『ちゅらさん
 6位『ごちそうさん
 7位『半分、青い。
 8位『ちりとてちん
 9位『まんぷく
 10位『ゲゲゲの女房
 
あまちゃん』か『ひよっこ』かと思いきや『あさが来た』ってそんなに人気だったのか。
1万票ほど差をつけていた。
おしん』は入らないんですね。というか見たことない、という人の方が今は多いんでしょうね。
ここ10年ほどの作品が上位に来ていて、記憶に新しいのだろう。
そんな中、『あぐり』が14位だった。あれはなぜかよく見ていた。
吉行淳之介の母の話で、野村萬斎が好演していたからだろう。
僕も一票入れるとしたら『あぐり』にすると思う。
 
2018年度の『半分、青い。』も『まんぷく』もさほど振るわず。
そんな中、昨日『まんぷく』が大団円の最終回。
まんぷくヌードル」もようやく売れ行き好調となって萬平と福子は世界の麺を食べる旅へ。
僕も思わずカップヌードルを食べてしまった。
 
妻が熱心に見てたので僕も一緒になって夜のBSの再放送を見ていた。
面白かったのは5カ月目、「まんぷくラーメン」をつくるところまでかなあ。
6カ月目の「まんぷくヌードル」の頃になるとマンネリになった気がした。
具材をどうするか、麺を割れないようにするにはどうしたらいいか、
様々な課題が持ち上がっては萬平さんを初めとして周りの人たちのアイデアで解決。
その繰り返し。しかも、その大半はカップヌードルミュージアムでの展示や
子どもの頃に読んだ学習漫画で既に知ってしまっている。
新しい登場人物が出てきて盛り上げることもなく、
弟子の画家のエピソードは余りにも弱かった。
まんぷくラーメン」完成でこのドラマはいったん終了、
まんぷくヌードル」は1ヶ月かけてのゆるやかなエピローグに思えた。
視聴率も3月はよくなかったとニュースサイトで読んだ。
 
福子役の安藤サクラがうますぎた、というのもある。ダントツでうますぎた。
安藤サクラの表情や身体の動き、セリフ回しを見ていると
これまでの主演女優はただ突っ立って口をパクパクさせている人形にすら見えてくる。
でもその分、女優としての成長は描けなかったかなと。
オーディションで選ばれた無名の新人が
最初どうにも固かったのが少しずつほぐれてきて、主演というポジションにも馴れていく。
最後は女優として一人前の存在になる。
ストーリー上の主人公の成長と共に主演女優の成長が重なると思わず見たくなる、応援したくなる。
今回そこが全くないわけで。
いや、安藤サクラが何も成長しなかった、得なかったわけはないんだけど。
芝居の世界に初めて足を踏み入れる無我夢中感が
主人公の一生懸命生きていく姿にシンクロした時の得体の知れない勢いというか。
そういう醍醐味はなかったな。安定感ばかりがあった。
それでいくと次回『なつぞら』が広瀬すずで、その次の『スカーレット』が戸田恵梨香だと
また同じような守りの方向性かな。
さて、どうなるか。