昨晩特に見たいものはなく、なんとはなしに NHK-BS の『ダークサイドミステリー』の再放送を見た。
「アイスランド・ワーム」は実在するのか。記録映像に残っていた水面下を泳ぐ黒い姿は何なのか。
1970年代後半、日本の遠洋漁船が釣り上げた「ニューネッシー」の正体は?
ほうほう、と思いながら見る。
残り15分ほど、次のテーマということでポルターガイスト。
アメリカの事例。衝撃音と共にキッチンの棚の中のものが溢れる。
もうひとつ。防犯カメラに映る深夜のオフィス。椅子が勝手に動き出し、モニタが突然一斉につく。
日本の事例。2010年。新築の町営マンションでラップ音。
ダイニングの棚の勝手に空いて皿が飛び出す。全国から霊媒師が殺到。
こういったポルターガイスト現象の多くは科学的に解明できると。
(この番組は超常現象は科学的に説明可能というスタンスなので個人的には今一つ)
そのひとつが低周波であって、と研究所で実験する。
人体に感じる揺れはないのに、窓枠が小刻みに揺れる。
上記の日本のマンションも近くの滝から低周波が出ていた。
アメリカの事例については実はこんな原因が…
ここまで見ていて続きは次回となった。ええーー!!
(しかも再放送なので来週は別の回を放送するらしい。なんでやねん)
この科学的解説のところで登場した団体が
公益社団法人 日本騒音制御工学会の「不思議音分科会」
これが興味深い。
トンデモ系ではなくて、主に建築業界の研究所にいる方たちが集まっているようだ。
日々の生活の中で建物の中で聞こえる不思議な音の報告があった際に調査、原因究明を行う。
番組でも事例紹介されているが、
サッシや排水管の熱伸縮が鉄筋コンクリートに伝わって…など。
(詳細は上記サイトを参照)
世の中にはこういう研究活動があり、仕事があるんだ、と感心させられた。
色々と面白いことを語っていた。
「ほとんどの方は原因がわかるとそれで納得して、解決までは求めない」
これはよくわかる。理由がわからないのが不安というだけであって、
説明がついたとたん、気にならなくなってよほどの騒音でない限り慣れてしまう。
「異音というものは常にいたるところに存在する」
そうだよな、気づいて認識できる音はほんの一握り。
低周波のようにそもそも人間の耳に聞こえないものもあれば、
聞こえているのに関心が向けられず切り捨てられている音のなんと多いことか。
このメッセージ、哲学的、禅的ですらある。考えさせられる。