台風15号の爪痕

9日の台風15号襲来。
千葉県内では依然として停電の地域が多い。
ニュースを見ると携帯3社は昨日復旧できたが、
家屋の損傷など被害の全容はいまだ不明。
 
館山市のとある小さな温泉宿を気に入って
ここ1年で2回房総半島の南側を訪れている。
宿のホームページを見てみたが、特に何のアナウンスも掲載されていない。
ブログの更新もない。
とてもそれどころじゃないのだろう。
修復工事に忙しいというよりも途方に暮れているのではないか。
試しにじゃらんで検索してみると宿泊受付を停止していた。
母屋も離れの温泉も木造だったのでダメージがかなり大きかったのでは。
営業再開は難しいのかもしれない。
まだ小さいお子さんもいたのに。
時々様子を見て、再開したならばまた泊まりに行こうと思う。
 
以前訪れた冨浦の道の駅「枇杷倶楽部」は屋根が吹き飛ばされたが、
ニュースを見ていたら今週から元気に営業再開とあった。
こんなふうに動き出せるところは実はかなり少なくて、
個人経営の店や宿はかなり厳しい状況にあるのではないか。農家や漁師もそう。
鋸南町の道の駅「保田小学校」も部分的に再開。
入浴施設は被災者に開放しているとのこと。
知人がここの出身で、車中泊をしながらボランティア活動に取り組んでいた。
facebook を覗いたら小学校の宿泊棟の屋根が吹き飛ばされたと思われる写真が。
ボランティア登録しようにも全然回ってない、という内容の投稿があった。
 
たまたま宿泊券をもらったので
10月初め、南房総のとあるホテルに予約していた。
先週末になってあちこちから留守電が残されるようになった。
台風からようやく1週間ぐらい経過してから。
ホテルのホームページを見てみると
現在宿泊の受付を停止して修理工事を行っていて、営業再開は10月中旬であるという。
メールで問い合わせして関東地方の他のホテルに振り替えてもらった。
それでも南房総のホテルからはまた留守電が入っていて宿泊はキャンセルされますかと。
てんてこまいで連携がなかなかうまくいかないのだろう。
申し訳ないのでこちらから電話して状況を伝えた。
 
宿泊券はウェディングのギフトカタログから選んだものなんだけど、
特にいつ泊まるとは伝えていない。
それでも先方からはまだ宿泊されていないならばカタログを送り直しますと。
そういう対応も必要なんだな…
申し込んだ人一人一人に。大変だ。
 
電話がかかってくるまでは僕の中で今回の台風の件と
10月頭の宿泊の件が全く結びついていなくて、
その日が来れば泊まれるものと思っていた。
というか、泊まれるだろうかと心配することすらなかった。
台風からの復旧に一ヶ月、あるいはそれ以上かかるというのは考えもしなかった…
 
東京と千葉は湾で隔てられているもののそんなに離れているわけではなく、
車で2時間も走れば房総半島の南側へ。
なのに片や当日の通勤に困るぐらいで停電もその日限りで収まって、
片や大勢の生活が立ち行かなくなった人たちがいる。
明日は我が身だな…
台風の進路によっては川が氾濫してその予想外の影響で、ということもありえた。
南房総は落ち着いたころにまた訪れてみよう。