気が付いたら街はクリスマス。
昨日の午後、紀伊国屋書店の絵本・児童書コーナーに行ったらやはり長蛇の列。
クリスマスにはたいしていい思い出がない。
小さい頃、近所の同世代の子どもたちがひとつの家に集まって
パーティーのようなものをやるんだけど、
それが楽しかったかというとそうでもなかった。
普段から外で遊んでいたのに今更何をかしこまって、というような。
中学高校のときの記憶はない。
大学の寮ではモテない男たちが集会室に集まって朝まで飲んで暴れていた。
卒業して働き始めて数年はやはり暇な連中が集まって飲んでたか。
その後の記憶もない。
前にも書いたかもしれない。
一番記憶に残っているクリスマスイヴは
昼間、映画の撮影のロケハンのため一人で立川の昭和記念公園に行って、
大きな草原を横切って歩いているうちに雪がハラハラと降り始めて
反対側に着く頃には本格的に雪。
その日はホワイトクリスマスになったが、僕は部屋で一人過ごしたと思う。
……思わず暗い話になってしまった。
クリスマスをテーマにしたアルバムが世の中にはたくさんある。
フィル・スペクターのが一番有名かな。確かにあれはいいですね。
『A Christmas Gift for You from Phil Spector』
Booker T & MG's のもよかったなあ。
最近いいなあと思ったのは
Solveig Slettahjell 『Natt I Betlehem』
雪に閉ざされた北欧の冬を思わせる暗さ、けだるさ、芯の強さを感じさせて
前からとても好きなのですが、こういうクリスマスもあるんだなあと。
冬なので陽が出てなくて一日中暗くて外は吹雪、
だけど家の中は暖房をつけて暖かく、リスマスツリーもささやかに飾られている。
そんな情景を思い浮かべる。
もうひとつ。
ただただ美しく、楽しい雰囲気というよりも荘厳で思わず襟元を正す感じ。
カーペンターズのクリスマス・アルバムがよさそうだなあと思いつつ
入手できずまた今年も。
そして次に思い出すのは来年の今頃なんだろうなあ。