みみたがまた、猫缶を食べるようになった。
昨年のあるとき、パタッと猫缶を食べなくなって見向きもしなかった。
何度かあげてたのは仕方なくそのまま捨てた。
大人になって味覚が変わったのだろうか。
猫用の牛乳も飲まなくなった。
ホームセンターで買った猫缶の束がいくつか残っていてもったいない、となる。
誰か猫を飼ってる人にあげようか、
しかし賞味期限が切れていたり間際だったら申し訳ないと見てみたら
来年とか再来年とかで。かなり先だった。
無駄になってもいいかと試しに一缶開けてみたら
ミャギャギャギャギューとすごい声で駆け寄ってきた。
尻尾もブルンブルン振ってみせる。
一時見向きもしなかったのはいったいなんだったのか。
もうこんなおいしいものないと言わんばかりに
ガラスの器をペロペロときれいに舐める。
キッチンに立つと、猫缶？ 猫缶でしょ？ と駆け寄ってくる。
一度開けた猫缶は蓋をつけて冷蔵庫にしまっていた。
妻がどこかで買ってきたものだ。
一年使わないでキッチンの隅に置きっぱなしにしていたら
いつのまにかひび割れていた。
代わりを、と思うが近くのダイソーにはなかった。
仕方なくサランラップで包んで輪ゴムをかけている。
Amazon で猫缶の蓋ＳサイズとSSサイズの２個セットというのを試しにオーダーしてみたら
どちらもサイズが小さくて合わない。
いつか使う時があるかもしれないとしまっておいてまた別のサイズのをオーダーしてみた。
今それが届くのを待っている。
この工業大国日本で缶のサイズって統一されてないんですね。
僕にはどのブランド、どのシリーズの缶も同じサイズに見えていた。
小さいのは6cm台後半、大きいのは9cmと結構ばらつきがあった。
他、最近のみみたがよく食べるのは
猫用にカマボコを薄くスライスして乾かしたものと
味噌汁をつくるときに出汁をとったあとの煮干し。
取り出してしばらく冷ましてから千切って与える。
このときもミャギャギャギャギューととびつく。
というか台所に立って煮干しを茹でてる時からソワソワスリスリしてくる。
ねえ、それ僕のでしょ？ くれるんでしょ、と。
味覚が変わりつつ食欲は今も健在。
