大岡山へ

昨日の午後、妻の知り合いの陶芸家の方が東京で個展を行うということで見に行った。
2年前に訪れたときは一輪挿し、皿が浅いのや深いの、小さいの広いのとたくさん買ったので
帰りが電車だと大変だった。今回は車で行こうということになったが、
会場となる場所は恵比寿、代官山、中目黒の中間地点にあって
あの辺りに車を停めると駐車場代が大変なことになるだろうなと。
じゃあ少し離れたところにして電車で移動するかと考えた時、
せっかくだから妻が結婚前に住んでいた大岡山にしようと。環七を下っていく。
 
東工大の前から住宅街に入って安い駐車場を探したら12時間で最大1,200円というところが。
そこに停めて、歩いて妻がよく通ったという定食屋「あたりや」に入る。
僕も以前2回ぐらい入った。
今回は妻がカツ丼、僕はロースカツライスの上。
何の変哲もない古びた店だけど、おやじさんもおばさんも静かに、真心こめて丁寧に仕事をする。
僕らが入ったときは他にお客さんがいなかったが、
食べていたら若者が一人ふらっと入って来て、恐らく近くに住む東工大の学生なのだろう、
その後昼の閉店前に常連らしきおじいさんが。何も言わずとも瓶ビールが出てきた。
 
東急線に乗って自由が丘で乗り換えて、中目黒へ。
ガード下の店が賑わっている。
30代ぐらいの若い人たちが七輪で焼肉を食べながら酒を飲んでいる。
青森ヒバを利用した製品を製造、販売している「CUL DE SAC」を探す。
以前みみたのエサ台やバスソルトを買ったことがある。
商店街から路地に入ったところにあった。
隣りはパンを焼いたりジャムの瓶を並べながら女性用の服をつくって売っている
 
代官山方面に歩いていく。
会場は高級な、だけどシンプルで慎ましいインテリアを売る店だった。
陶芸家の方に挨拶をしてまた何枚か皿を買って帰った。
 
大岡山に戻ってくる。夕暮れの陽射しになっている。
妻は駅前の商店街を歩きたいという。
とてもいい肉屋があったと。
途中昔ながらのCD・レコードの店があった。
表はジャニーズの新譜を置いているけど、演歌のテープも多く扱ってるというような。
肉屋の名前は「松坂屋」と言って、今日買った皿にローストビーフを乗せようと。
総在コーナーのショーケースを見ていたらあれこれ食べたくなって
レバー焼き、ザーサイ、コロッケ、メンチカツとたくさん買ってしまった。
揚げたてのコロッケとメンチカツはいてもたってもいられず店の外でその場で食べてしまった。
 
家に帰ってローストビーフ、レバー焼き、ザーサイをつまみに缶ビールを飲む。
ザーサイはしょっぱくなく、レバーもしっとりしている。ローストビーフもふんわり。
こういう店が家の近くにあったらなあ。
昔ながらの商店街の残る町に住むべきだったな。
 
帰りの車の中で大岡山は今度またゆっくり来たいねという話に。
洗足池の公園に行って、その先の商店街もまた同じように味わい深い。
大田区の何気ない駅ってそれぞれ独特な下町風情があってどこも面白いんですよね。