最近のみみた

猫は移り気なものとはよく言われますが、その時々のブームがあるようで。
2年前に買ってこれまでほとんど見向きもしなかった
猫用の丸いベッドの中に丸まって多くの時間を過ごしている。
 
深夜早朝のボール投げがなくなったな、と思っていたら
最近また復活してここ数日続けて4時台、5時台に起こされている。
以前は枕もとから手を伸ばして僕の顔をチョイチョイしていたのが、
一昨日辺りから布団に上ってきて胸元に乗っかってペシペシしてくる。
かなり重たい。すぐ目が覚める。
まだ暗い明け方に目を開けると猫が覗き込んでいる。
つい、化け猫……、とギョッとしてしまう。
猫は自分がしたいことをしているのではなく、飼い主の喜ぶことをしているのだと
ものの本にはあるが……
 
いっときの食欲がすごくて
キッチンで料理しているとシンクに飛び乗って三角コーナーを漁り、
魚を料理したり煮干しでダシを取ったときには排水溝ネットを引きずり出そうとし、
リビングで食べているとテーブルに飛び乗って辺り構わずクンクン、フンフンと。
どうしたもんか、もっとカリカリを上げたほうがいいのだろうか……、
ということで悩んでいたのが、11月に入ったぐらいからそうでもなくなった。
あれは秋の初め、季節の変わり目の一次的なものだったのか。
食欲がなくなったわけではなく、キッチンをうろうろしてるのは相変わらずですが。
 
11月に入って日帰りの旅行を一回、泊まりの旅行を一回。
半年ぶりに給餌機の電源を入れると
さっそくカリカリの吐き出し口に手を突っ込んでガシガシと。
往年の高橋名人16連射のように。
足を本体にかけて勢いをつけたりもするので給餌機があちこちに移動する。
場合によっては端を持ち上げて落としたりもするのでドシンバタンと派手な音が。
昨日妻が気付いた。
余りにも手を突っ込みすぎるので、生え変わった爪がたくさん床に散らばっていたという。
どんだけなんだ。
その新しい爪で毎朝僕の顔をペシペシするわけで。
 
そんなみみたもこの11月で4歳。
いいおっさんになった。
以前は昼間寝てるところに近づこうものならハッと気づいてこちらを見た。
それが最近は堂々と寝ている。
かつての、熊本から青森に連れ帰った頃の剥き出しの警戒心はだいぶ丸くなった。
家から出ない分にはそれで大丈夫か。
みみたにとっては幸せなことなのだろう、たぶん。