猫が食べ物をせがむのは腹が減っているからというよりも
飼い主から食べ物をもらうというのが嬉しいからなのだと聞いた。
なので食いしん坊の猫は食べ物を少しずつあげるのがよいのだと。
うーむ、みみたもそうするべきだったのか。
というか、在宅勤務になる前の給餌機を使っていた頃、
給餌機の穴に腕をガシガシ突っ込んでカリカリをほじくりだしていたのは
給餌機を飼い主だと思っていたのか。
猫は首から上を人間という生き物と捉え、
首から下はただの台だと思っているのだという……
真夏の時期も過ぎつつあるが。
朝バルコニーに洗濯物を干すとき、網戸を空けているとこっそり外に出て
ゴロンゴロンと木製の床の上を転げ回るのがみみたは好きで、
一年中その機会をうかがっているんだけど、
8月はバルコニーの床がさすがに熱い。
この前灼熱のような猛暑日に恐る恐る前脚を下ろしてみたらすぐ「ぷぎゃー」と逃げ帰った。
足の先をペロペロしてて、見ててなんだか悪いことしたなと。
火傷には至らなかったようだ。
その後しばらくは日の出ている間はどんなに網戸を空けていても外に出ようとしなくなった。
しかし日が暮れて風が涼しくなったときに洗濯物を取り込もうとすると
いそいそと出てきてまたゴロンゴロンする。
猫は賢い。
外に出すつもりはないのに出てきたのを見つけたときは
抱きかかえて中に戻す。
もっと外で遊びたいのにと立ち上がって僕の足を両手でペシペシして噛みつく。
爪とぎに向かってバリバリする。
本当は外で自由に遊ばせたいが、そうもいかない。
逃げ出さないように壁や屋根で覆われているならばいいんだろうけど。
最近のみみたは夜中ボールを咥えてきて投げてとエンドレスで遊ぶことはなく
僕が寝ている側にやってきて、添い寝しようとする。長い間そのまま寝てる。
夜行性じゃなくなったのか。いや、僕が目を覚ますころ戻ってくるのか。
今それがブームなのか。それともおっさんになって昔ほど体力がなくなったのか。
みみたも4年目が近づいて人間の年齢で言えば30歳ぐらいになる。