先週買ったCD #15:2021/01/18-2021/01/24

2020/01/18: diskunion.net
サザンオールスターズ 「バラッド '77~'82」 \1100
X JAPAN 「Jealousy」 \1900
X JAPAN 「We Are X」 \1601
梅林茂 「Yumeji's Theme」 \480
Heren Reddy 「Heren Reddy's Greatest Hits (And More)」 \580
 
2020/01/19: diskunion.net
Gang of Four 「Songs of the Free」 \1300
 
2020/01/19: www.amazon.co.jp
小玉和文 「Quiet Reggae」 \780
 
2020/01/19: ヤフオク
Globe 「#Globe20th Special Cover Best」 \1980
大森靖子 「クソカワPARTY」 \2180
 
2020/01/20: TowerRecords 光ヶ丘店
大森靖子 「Kintsugi」 \5170
X JAPAN 「Singles」 \2750
Ron Davies 「Silent Song Through The Land」 \1870
Ron Davies 「U.F.O.」 \1870
PJ Harvey 「Dry」 \2750
 
2020/01/20: www.amazon.co.jp
Bonobo 「Dial M For Monkey」 \880
Claire-Marie Le Guay 「Haydn - Mozart aeuvres por pian [3]」 \850
 
 
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サザンオールスターズ 「バラッド '77~'82」
 
結局のところ、2020年に見たライヴ、コンサートは
サザンの6月と12月の 横浜アリーナだけとなってしまった。
(ドリカムの DOSCO PRIME はどちらかというとライヴを含むDJイベントか)
でも、どちらも圧巻だった。
配信とは思えない、いや、配信ならではの興奮があった。
思わず6月の終わった後でサザンのファンクラブに入ってしまった。
いや、今、この国で最も素晴らしいライヴを繰り広げるのは絶対サザンだと思う。
桑田佳祐のコミカルさと音楽性の高さが同居した圧倒的なパフォーマーっぷりに率いられ、
メンバーや大勢のスタッフたちが一糸乱れぬ、ゆるーい団結力を見せる。
大人の余裕の中に若者のがむしゃらさ、その残り香を感じさせる。
何といっても1978年のデビュー曲”勝手にシンドバッド”が今も最高に盛り上がる曲、
というのがすごい。
 
サザンが日本一のバンドになったのはいつのことだろう?
80年代半ばの僕がベストテンやトップテンを見始めた頃、
”Melody” や ”Bye Bey My Love(U are the one)”がヒットしていた頃は
まだ大ヒットナンバーを連発する人気バンドのひとつに過ぎなかったと思う。
KAMAKURA」後の活動休止を経て
1990年の「Southern All Stars」の辺りからいつのまにか
国民的人気を獲得するモンスターバンドへとどんどん大きくなっていったという印象がある。
そしてその歩みは 2000年の ”TSUNAMI” でひとつの到達点に達した。
80年代を代表するふたつのバンド、Yellow Magic OrchestraRCサクセション
80年代の終わりと共にそのアクティヴな役目を終えたのと入れ替わりで
サザンが台頭したのは関連性があることだと僕は考える。
 
僕自身が一番好きなアルバム、一番よく聞くアルバムは
同じく1990年の「稲村ジェーン」で、
永遠の名曲”希望の轍”や”真夏の果実”を収録している。
桑田佳祐が監督として唯一手掛けた映画のサントラだった。
曲の始まる前に台詞がインサートされていて、ある夏を切り取った感がある。
僕は高校生で、演劇部の部室に誰かがダビングしたテープが転がっていた。
 
1992年の「世に万葉の花が咲くなり」以後はモンスターバンドにふさわしく
1枚組だろうと2枚組だろうと曲が目いっぱい詰め込まれていて、
いつもトゥーマッチ感があった。
ポップでカラフルなシングル曲から桑田佳祐の内面を照らし出した実験的な曲まで
多様性の見本市のような。
「さくら」も「キラーストリート」も「葡萄」も
ビートルズで言うと2枚組の「ホワイトアルバム」であって、それがずっと続いている。
Abbey Road」や「Let It Be」はまだこれから先なのだろう。
 
晦日のほぼ年越しライヴを見た後、
あ、あれ持ってなかったな、今度買おうと思ったのがこの「バラッド '77~'82」
ベスト盤のひとつとして、活動初期のバラードを集めている。
”朝方ムーンライト”に”ラチエン通りのシスター”と隠れた名曲から始まって、
”夏をあきらめて”や”いとしのエリー”といった有名曲も。
”Ya Ya(あの時代を忘れない)”は僕とても好きなんですが、
この曲が収録されたアルバムは(限定盤の「すいか」以外では)これだけなんですよね。
選ばれた曲、その並び順、きらりと光る主張があって
ひとつのオリジナルアルバムと言っていいと思う。
 
サザンがまだ若かった頃の、昭和の歌謡曲でもなく、単なる洋楽かぶれでもなく、
なんでもなかった、なんにでもなれた頃の記録。
 
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Gang of Four 「Songs of the Free」
 
UK/US問わず、パンク以後のギターロックで最高峰は
Gang of Four の1作目「Entertainment!」だと思う。
荒削りで乱暴なディスコビートに凶暴なカッティングギターを乗せる。
ぶっきらぼうで性急なヴォーカルと相まって
ここまで焦燥感、飢餓感を鳴らしたバンドはない。
代表曲”At Home He's A Tourist”の間奏のギターソロ、
理論無視、初期衝動だけのかきむしったギターを AirPods で一人聞くと
死ね、殺せ、と闇雲に高揚する。
これがロックでなくて、何がロックであろう。
 
1作目がチンピラの殴り合いだとしたら
クールダウンした2作目はその目つきで威圧するというか。
もうひとつの代表曲”Paralyzed”は
ドラム、ベース、ギターそれぞれが空間を形作りながら、同時に切り裂いていく。
この間合い、緊張感。中盤の音の途切れる瞬間がほんと怖い。
この頃の UKニューウェーヴのバンドの中で、本能の所作とはいえ
音楽的に最も深いところにリーチしていたのは Gang of Four であった。
 
3作目のこの「Songs of the Free」は1982年。
必ず有名な1作目、2作目と比べて語られて
駄作、失敗作と評されることが多かった。
テンションが下がった、普通になった、安易にファンクに流れた、などと。
でも今聞くとそんなに悪くはないと思う。
確かにギターは後ろに引き下がった、しかしそれは後退したのではなく、
あくまでその時の彼らなりの空間構築の流儀に従ったまでのこと。
初期の金属的な音から水のようにしなやかな音へ。
これが彼らなりの成熟なのだと思う。
音の強靭さは決して失われていない。
 
ベストアルバムにも収録された
”I Love A Man In A Uniform” や 
”We Dream As We Dream, Alone” のような曲は
確かにそれまでと比べるとポップになった。
交代して入った女性のベーシストがコーラスも取るようになって、
曲の構成がわかりやすくなった。
サビのフレーズがしっかり届くようになった。
恐らく、彼らなりのソウル、R&Bへの憧れなのであろう。
もはやパンクではなく、もはやディスコではない。
思い切ってもっとギターを押すか引くかしたら、
あるいはもっとダブっぽい音処理をしていたら
Scritti Politti 「Cupid & Psyche 85」に並ぶ
ニューウェーヴ系UKホワイト・ファンクを代表する1枚になっていたと思う。
 
持っていたCDがリマスター前のだったので、
DiskUnion で中古で安く見かけたときに買い直した。
この時代のライヴを聞いてみたいと思うが、
1984年の4作目「Hard」の頃のライヴアルバム「At the Palace」は
当時、レコード・カセットテープのみの発売で再発されず。
1作目の凶暴なパンクを期待すると肩透かし、
という理由でならばもったいない。
 
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Ron Davies 「Silent Song Through The Land」
 
12月上旬、妻が石岡瑛子展を見たいということで清澄白河東京都現代美術館へ。
コッポラ監督の『ドラキュラ』でアカデミー賞の衣装部門を獲得したデザイナーだったっけ、
ぐらいの認識だったのが、70年代の資生堂や角川文庫、PARCOの広告で一斉風靡した
アート・ディレクターとしてまずは有名になったのだということがわかった。
ミュージアムショップにて古書として販売されていたのがその石岡瑛子が編集した、
70年代のCMディレクター杉山登志の追悼文集『CMにチャンネルをあわせた日』
あれ? この前の正月青森に帰った時、
さくら野百貨店裏の古書らせん堂で見かけて買ってたなと。
今年の正月を過ぎて読み始める。資生堂の仕事などで知られ一時代を築いた天才、鬼才と知る。
1973年、37歳にして突然の自殺で亡くなる。
その杉山登志は音楽がとても好きで、彼の持っていたレコードを挙げた中に
ヘレン・レディの名前があった。
どこかで聞いたことあるなあと amazon で調べていたら
このロン・デイヴィスのアルバムが出てきた。
解説を読むとヘレン・レディはロン・デイヴィス作の”Long Hard Climb”をカバーしていた。
そんなわけで、石岡瑛子杉山登志 → ヘレン・レディ → ロン・デイヴィス
 
林が向こうに広がる黄金色の草原を一人の男が歩いている。
黒の上着を着て黒のサングラス。
男が身にまとう孤独が鮮やかな色彩で切り取られていた。
全然知らなかった人だけど、
美しいジャケットだ、音楽もきっと美しいだろうと買ってみることにした。
 
かつて紙ジャケで出た限定盤が amazon で今はプレミア。
うーん、と思っていたらタワレコ限定で再発されて今も普通に在庫があることが分かった。
Mano Negra や Built To Spill に Dan Penn など
ジャンルを問わず幅広く国内盤の再発をコツコツと続けるタワレコ
ありがたいといつも思う。
 
70年代前半のアルバムで知られるアメリカ南部のシンガーソングライター。
ということはスワンプ。英語本来の意味では沼地のこと。
カントリー、ブルース、ゴスペルなどが溶け合った、土煙にまみれたねちっこい音楽。
エリック・クラプトンが合流したデラニー&ボニーのツアーや
その後結成した Derek & The Dominos が有名ですね。
 
え? と驚いたのはデヴィッド・ボウイZiggy Stardust」の”It Ain't Easy”って
この人のカバーなんですね。
この時代の今も名を残すシンガーソングライターによくあるように
彼の書いた曲はいろんなアーティストがカバーしていた。
有名なところだと先ほどのヘレン・レディやジョー・コッカー
マリア・マルダーに Three Dog Night や Association など。
一線を退いた80年代以後は主にソングライターとして活動していたようだ。
 
1作目の「Silent Song Through The Land」が1970年で
2作目の「U.F.O.」が1973年。
タワレコから両方合わせて再発されていたのでこちらも揃えて買った。
「U.F.O.」と言ってもアダムスキーとかエリア51について歌っているわけではなく、
ジャケットに写る、夕空に投げ出されたカントリーハットが UFO に見えるというシャレだけ。
Ziggy Stardust」が1972年だからか、”It Ain't Easy”は両方のアルバムに収録されている。
 
スワンプ、沼と言っても山奥だから
その水は土や植生と混じり合ってむしろ済んで養分を多く含んでいる。
ロン・デイヴィスがギター一本で歌うのもピンと張りつめていて汚れがない。
バックに演奏がつくときも無駄がなく手堅い。
というか素人の僕が聞いてもすぐわかる名演ばかり。
1作目に参加したのはレオン・ラッセルジム・ケルトナー、メリー・クレイトン……
2作目はデイヴィッド・スピノザ、アンディ・ニューマーク、ウェルトン・フェルダー、
当時の南部、西海岸の第一線級ばかり。
 
どちらのアルバムも甲乙つけがたく、双子のよう。
静かで抑制の利いた、だけど熱のこもった1作目、
ホーンセクションの入って少しファンキーになった2作目。
どちらも30分前後なので続けて聞くのもありかと。
 
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大森靖子 「Kintsugi」
 
先月出たばかりのニューアルバム。
僕はCD・DVD付きの初回限定盤を買った。
2019年の47都道府県ツアーのうち、新木場COASTでのライヴが
CDとDVDで収録されている。
 
僕がこの人のことを知ったのはいつだろう?
キワモノがいるとなんとなく昔から知っていたような。
いや、2017に出たアコースティックな再録ベスト「MUTEKI」の初回盤、
江口寿史が手掛けたジャケットがかっこよく、
思わず買ってしまったのが最初か。
1曲目の”流星ヘブン”を一聴してこれはいい、と思った。
やけっぱちなのに切ない。
この人には心をつかむ何かがある。
もしかしたらそれは僕のようなごく一握りの人かもしれないけど。
それならそれでいい。
 
パッと見の外見はアイドルの模倣。
音もカラフルでキャッチ―なアイドルのそれ。
なのに歌詞は自虐的でとことんネガティヴ、自己否定の嵐。
アイドルになりたいのになれない、だからフェイクでやる、
それが成功した地下アイドル並みの人気を獲得する。
とてもこじれている。
ブサイクでかわいくない、こんな私も幸せになりたい。
あなたに愛される日を夢見て絶望の底から泣き叫ぶ。
CHARAの囁きと椎名林檎の巻き舌と橘いずみの根性で。
 
90年代以後、生き様系とでも呼ぶべきか、
そんな女性シンガーソングライターが増えた。
女性はかわいらしいだけのお人形さんではない、
汚らしい部分も抱えて思い悩む一人の生身の人間なのだと歌う。
その現在進行形の最高峰が彼女、大森靖子なのだと思う。
 
アイドルのフリをして中指を立て、
このくそったれな社会に巣食うこのくそったれな私を歌う。
なんてパンクなのだろう。
だから2019年に発売されたシングルでは
本物のアイドル:元モー娘。道重さゆみを feat. した”絶対彼女”をリリースした後は
銀杏BOYZ峯田和伸を feat. した”Re: Re: Love”を。
たびたび共演する間柄で、ひとつ前のアルバム「クソカワPARTY」や
ベストアルバム「大森靖子」の初回盤DVDのライヴにゲストで登場している。
今回の新作の初回盤DVDのライヴにも。
CDのライヴ音源を聞くと峯田和伸
「僕たちは世界で一番メルヘンチックな反社会的勢力です」とMCで言っていた。
一口にパンクと言っても音楽性はかなり違う。
大森靖子が女性版:峯田和伸であったり、峯田和伸が男性版:大森靖子である、
ということではなく、
この社会や世界というものに対する破れかぶれな立ち向かい方、
儚いリアルなものをしつこいぐらいに追い求める気持ちが似ている。
 
(ちなみに彼女は凛として時雨のドラム、ピエール中野と結婚していて
 ライヴでもドラムを叩いている)
 
アイドルもアイドルじゃないものも。
あなたの耳を捉えるものならばなんだって取り込んでやる。
音楽性としてはしばらく前に完成していて、変わりようがない。
今作「Kintsugi」は前作「クソカワPARTY」の続きであって、
世界は変わるのに私は同じ場所に立っている。
これが今の私、文句あるか、と。
全くぶれない。ぶれようがない。
 
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X JAPAN 「We Are X」
 
ヴィジュアル系というものに本来興味がなく、
GLAYラルクLuna Sea のベストアルバムをそれぞれ持っているぐらい。
ラルクLuna Sea の区別は正直、全くついていない。メンバーとか曲とか。
ベストを聞くといくつかいい曲がある。
でもそれ以上の興味を持つことがない。
 
X JAPAN はベストアルバムすら持っていなかった。
でも、若い頃カラオケに行くと腕に覚えのある者は
”X”や”紅” ”ENDLESS RAIN” ”Tears”をハイトーンのシャウトで歌っていた。
そして僕らも酔いに任せてⅩジャンプを。
 
90年代半ばぐらいまでは Rockin'on JAPAN でも
ヴィジュアル系のバンドが正面切って取り上げられることはなかった。
それがあるとき、YOSHIKI / TOSHI とは別の異質な才能がいる、
と HIDE が話題に上がるようになり、橋渡し役となって
やがて ラルクGLAY が表紙と巻頭特集を飾るようになっていった。
しかし、その HIDE が若くして亡くなってしまった。
そういったところが気になりつつも、なかなか手が出なかった。
 
そのうちに YOSHIKI と TOSHI の確執や
TOSHI が新興宗教に入信といったニュース、
あるいは再会後も、コンサートを行う際に YOSHIKI
他のメンバーとは演奏する1曲ずつ契約しているといった
ビジネスライクな噂も聞こえてきたりして、
うーむ?? と思うことが多かった。
ボロボロになって息も絶え絶えな巨大モンスター、
というイメージを抱いていた。
素直に受け入れられない。
それが……
 
この前の紅白に YOSHIKI が出ていて、
”ENDLESS RAIN”をやっていた。
YOSHIKI は砂浜でピアノを弾いていた。
なんかの番組で飛行機の中でしか眠れないと豪語していた YOSHIKI
さすがにこのコロナ禍でロスから移動できなかったという。
 
そういえば、2019年は Kiss と共演で2018年は HYDE とだったな、と思い出す。
何かの記事で読んだんだけど、YOSHIKI は6年連続で紅白出場なのだという。
NHK のサイトで見てみたら 2015 ~ 2017年は X JAPAN としてだった。
毎年のように趣向を凝らした”紅”や”ENDLESS RAIN”を聞き続けるうちに
そろそろ屈してもいいか、と思ってしまった。
ヴィジュアル系の括りにはもはや収まらない、
日本を代表するモンスターバンドのひとつ、その頭脳と向き合ってみようと。
 
まずはベストアルバムがいいだろうか、と探す。
”X” ”紅” ”ENDLESS RAIN” ”Tears” この4曲が入っているのがいい。
そう思ったけど、案外ないものですね。
同じく買った「Singles」は90年代前半までで
レコード会社を移籍した後の”Tears”はないし、世界向けのベストも同様。
ファン投票のベストがあるみたいなんだけどそちらには”X”が入ってないとか。
この「We Are X」は4曲そろっていても
”X” ”紅” ”ENDLESS RAIN” はライヴバージョン。
”From The Last Live”とあって、1997年の解散コンサートからだろうか。
なかなか難しい。
 
2017年に公開されたドキュメンタリー映画のサントラで、そちらはまだ見ていない。
ジャケットに写るのがドラムセットに佇む男のシルエットなので
X =YOSHIKI という視点から描かれているのだろうかと思ったんだけど、
監督がイギリス人なのであくまで外の視点から、なのかもしれない。
 
今回、「We Are X」「Singles」「Jealousy」とまとめて買って聞いた。
「Jealousy」は2008年のリマスター盤を。
生産限定盤だったようで、同じく発売された1989年の代表作
Blue Blood」のリマスター盤は状態の良いものだと7~8,000円近く。
たまたま DiskUnion で5,000円ちょいのを見かけてオーダー。今週届く予定。
 
個人的には、「We Are X」は音に重厚感がありすぎて、
ライヴバージョンのファンの声援とかストーリーも重すぎて、なかなか気軽に聞けず。
「Singles」前半、「Blue Blood」からの
”X” ”紅” ”ENDLESS RAIN”  ”WEEKEND” がやっぱよかったなあ。
そういうこと言ったらあかんのかな。
若くて粗削りなんだけど、天下取ったるぜ‼ という性急さがいい。
まだアルバムを聞いてないけど、これは絶対日本ロックを代表する名盤だ。
 
X はなんでこんなに大きくなってしまったのか。
YOSHIKI の才能とエゴがどんどん肥大して
普通のバンドじゃ収まらなかったんだろうな、
ということを「We Are X」を聞きながら思った。
大友克洋の『AKIRA』を思い出した。