毎週水曜の夜は所属する部門の勉強会。
〇〇という先端技術を取り組むのはどうだろうか、といったような。
つい先ほど終わった。
こんな話があって、なるほど、と思った。
ロボット制御の技術が日々進化していっている。
今はまだ一台のロボットが単純な動作を行うだけだが、
すぐにも複数台のロボットが複雑な動作を同時に行うようになる。
それができたとしても、あくまでロボット制御の中で閉じた話。
他の分野の制御技術と組み合わせるのはまだまだ難しいのだという。
例えば、エレベーター制御。
3階の廊下の掃除や見回りが終わったらエレベーターがやってきて
次の階に向かうというような。
それをビルの管理室でエレベーターとロボットを一元管理するというような。
素人目には簡単なことのようだけど、
規格から何から全然違って当面シームレスな連携は難しいようだ。
以下、チンプンカンプンな話となってしまいますが。
この日話題になったのは「FIWARE」
詳しい先輩に解説してもらったところ
「様々な業界・業務で横断的に利用できるデータ収集・流通・活用基盤」
・様々なコンポーネントが提供されている。むしろ多すぎるぐらい。
・オープンソースで無償で利用できる。逆に言うと商用サポートはない。
・欧州で提唱され、スマートシティの都市OSとして実証実験の事例が増えている。
つまり、FIWAREのデバイス制御の規格に合わせて
ロボットとエレベーターをつくったらデータ連携がスムーズに行えて
(恐らく)ビルの管理室で一元管理できるようになる。
夢のような話だけど
これが世界標準、世界的なデファクトスタンダードとなっていくかどうか。
ポイントは欧州発というところ。
FIWARE に乗っかってきていない。
(僕がざっと見聞きした限りでは、ですが)
逆に、そういった GAFA の対抗策としての FIWARE なのかもしれない。
商用IoTプラットフォームとしては使い勝手がいい。導入しやすい。
これはビジネスが先行しているからだろう。
FIWAREは理念が先行してるんだろうな。EU的な発想。
提供はするので、好きに使ってよという。
FIWARE の実証実験の話は聞くが、
さらに大きな単位として日本政府が前向きに導入を計画しているとは聞かない。
研究会は開かれてはいるものの。
これは慎重に進めているというよりも、アメリカの意向を伺ってるのではないか。
どうなんだろう。
FIWAREかどうかを迷っているうちに
気が付いたら世の中はいつのまにか
日本企業は後れを取っているんだろうな……