多摩川を歩く(国立~府中~二子玉川) 後篇

多摩川を歩く、続き。府中市の途中から)
 
自転車で行き交う人も多いが、ランニングをしている人も多い。
時折犬の散歩をしている人たちもいる。
小さな子供を川縁で遊ばせている若い母親もいる。
赤いテープを巻き付けた棒が地面に突き刺してあって
その横に道標が立っていた。「多摩川左岸 海から30km」
稲木ICの橋に出る。
広い河川敷で犬とフリスビーで遊んでいる人がいた。
 
またしばらく歩く。
12:00 調布市に入る。多摩川原橋を渡る。
市によってあれこれ方針が異なるのだろう、
多摩川通りが多摩川堤通りになった辺りだったか、
低い堤のようなものが伸びていて川べりに下りられない。
見ると広い河川敷に野球場やサッカーのグラウンドがきれいに手入れされていた。
ふと気づくと大きな建物が左側に広がっていて、有刺鉄線が。
なんだろうと見ると看板に大きく「京王閣」とあって、競輪場か。
僕の目の前をだいぶ前から歩いていたガタイのいい若者が門の奥に消えていった。
 
橋のところで工事中の区間があって、渡ることができずに迂闊する。
今回歩いていて工事しているところが3カ所か4カ所はあっただろうか。
橋であったり、川原の整備であったり。
広い原っぱをならしてダンプカーやショベルカーが並んでいる。
クレーン車もその首を伸ばしている。
堤の切れているところがあって川縁へ。
川原に釣り堀がつくられていて、何人も並んで座っている。
この辺りから二子玉川のビル群が小さく向こうに見えだす。
ここにも道標があって、海から26km
 
ベンチが並んでいて、サックスの練習をしている人がいる。
散歩コースの地図があった。二子玉川まで半分来たことになるのか。
電気通信大学のグラウンド。
反対側には畑。小さなビニールハウスのようなもので作物を覆っている。
おじいさんとおばあさんが自分が食べる分のを慎ましく作っている、というような。
何を育てているのだろう。
ブドウを育てるときのような木の囲いもあった。
 
川幅が広がって、膝上ぐらいの高さの低いダムのようになっている。
勢いよく水しぶきを上げて水が流れていく。
流量の調整をしているのだろうか。
道標:海から25km
12:45 狛江市に入った。
途端に芝生を養生中となって、黄色と黒のより合わせた線でガードしていた。
バイク乗り入れ禁止の柵がここ狛江市だけ何度も出てきた。
狛江市は自然環境の保護の意識が高いように感じた。
道標:海から24km
さすがに足がこわばって少しだけ痛むようになった。
 
13:00 小田急線の橋の下をくぐる。
二子玉川エリアまでの最後の橋となる。
ここもまた川は何段もの低いダムのようになっていた。
教習所。白い教習車がずらりと並んでいる。
坂道発進の練習。河川敷だとなんだかのどかに見える。
左側に事務や学科の建物があって、
歩道には「教習車が通行します」と書かれた大きな注意書き。
歩道を超えて右側に教習コース。
 
13:20 世田谷区に入る。
ここにも畑が。かなり離れているから先ほどとは別の人のだろう。
小さなビニールハウス。畑全体を生垣で囲っている。
道標:海から21km、かなり進んだ。
それでも二子玉川のビル群がなかなか近づかないのがもどかしい。
川原を整備した広場で白バイの練習が行われていた。
見ると反対側の建物に警視庁交通安全教育センターとあった。
東名高速の橋をくぐる。
川崎側には武蔵小杉の高層マンション群。
道標:海から19km
 
世田谷区運動公園を過ぎて、ようやく見慣れたエリアに入る。
田園都市線の橋が目の前に。
14:00 遂に二子玉川着。ゴールイン。
 
瀬田へと向かう坂を上っていつも行く中華料理屋へ。
しかし既に休憩時間に入っていた。
入れたとしても酒類の提供は行っていないと。
坂を下りて RISE に戻って上のレストランフロアの韓国料理屋。
プシューッとようやく生ビールにありつけた。
すぐ一杯目を飲み干して二杯目へ。
 
土産として妻に頼まれた草餅を探し、田園都市線に乗ってすぐ帰る。
さすがに蔦屋とか見て回る気力なし。
青山一丁目大江戸線に乗り換えて後半はいつのまにか眠っていた。
 
家に帰ってくる。
夜、シャワーを浴びようとして顔が日焼けしていると気づく。
西から東に一直線に歩いていたので顔の右側が真っ赤。
ヒリヒリと痛む。
妻が帰ってきてローションとクリームを塗ってもらった。