かまくらクリエイター

InterFM「Lazy Sunday」を聞いていたら
ツリーハウスのクリエイターの方がゲストだった。
ラジオを聞きながら写真を見る。
想像を超えて美しい空間だった。
生きている木、成長する木とバランスを取りながら
人工物をつくるのが難しい、という話だった。
 
雪国に育った僕は小さい頃、かまくらの中に住みたいと思っていた。
雪の中に自分だけの部屋をつくる。
十分な広さがあれば椅子やテーブルといった
ちょっとした家具やランプなど配置できるかもしれない。
 
日本では無理だけど北極圏に近ければ
一年の大半をそういう部屋の中で暮らすということも可能かもしれない。
そういう空間のクリエイター、かまくらクリエイターとしての
ポジションを確立するという人生もあったのだろうと思う。
日本を飛び出して、北へ北へ。
 
その中に住むのは無理としても
子どもたちが楽しむような小さなかまくらをデザインして構築する
というのならば日本でも活動できたか。
あるいはかまくらインストラクターとか。
10代、20代の冬休み、青森に戻ってそういうことをやって
ブログで紹介というのをコツコツ続けていたらどこかで注目されたかもしれない。
そういう人生もあったんだろうな、ということを思いながら過ごす日曜。
 
実際、かまくらをつくるにもいろんな方法論があるはずで。
雪を踏み固めてレンガのようなパーツを積み上げていくのか、
雪山を掘っていくのかでだいぶ違う。
かまくらに向いている雪もあれば向いていない雪もあるだろう。
サラサラしていると難しいが、湿り気を帯びすぎてもいけないだろう。
どのメーカーの何のスコップが一番いいのか、使いやすいのか、
という議論も必要になる。
 
今からでも遅くはない、この道を究めるという選択肢もあるか……