久しぶりの熊本 その1(初日)

この3連休は熊本へ。
ゴールデンウィークの頃、コロナも落ち着いてきたしそろそろいいかなという話になって
飛行機を取ったんだけど、この時期になって急に感染者が増えるとは夢にも思っていなかったi。
この日、熊本も青森も日本全国としても1日の感染者数の最高記録を更新した。
8月の夏休み期間に入ったら行動制限も出てくるかもしれない、
と思って今のうちに、行けるうちに帰ることにした。
前に訪れたのは2020年2月、駆け込みで。
ダイヤモンドプリンセス号の扱いをどうするかが問題となっていた。
 
5時起き。家の中を片付けてペットシッターさんを迎える準備をする。
7時半、家を出た。
大門で下りてる。
貿易センタービルは取り壊し工事中か。
中を通っていくことができなくなっていた。
 
モノレールに乗り換える。
立っている人もいてかなり混んでいる。
若い女の子が多いなと思っていたら大半が流通センターの駅で降りて行った。
何かのイベントがあったのだろう。
ガラガラになった。
通路を挟んで隣の席に1人だけ若くてきれいな女性が座っている。
次の整備場の駅で降りて行った。
客室乗務員なのか。それとも機体の整備の仕事なのか。
航空業界関係と思ってしまうが、関係なくその辺りに仕事があるのか家があるのか。
 
9時過ぎに第一ターミナルに着く。
妻がお土産を買った後で保安検査場へ。
JRや私鉄のような改札機が導入されていて驚いた。QRコードをかざす。
というか手荷物預けが80年代のSF映画のような個室的スペースとなっていた。
コロナ禍で羽田に来ることのなかった2年半の間に大きく変わったようだ。
その割に手荷物検査に並ぶ列がカオスで使い勝手は後退したように思う。
 
登場案内待ち。
小腹が空いて、唐揚げの乗ったお結びを買って半分ずつ食べる。
機体手配の遅れで出発も遅れる。
早坂義夫『たましいの場所』
角幡唯介『漂流』を読む。
朝早かったので半分以上寝て過ごす。
 
12時ごろ、熊本空港着。
建て替え工事中であちこち仮普請、ダクトが剥き出しだった。
義父母に再会。2年半ぶりか。
 
本来この日は宮崎に行くつもりが、
線状降水帯が発生で集中豪雨だろうということでやめにする。
熊本は晴れ。阿蘇山の方に行くことにした。
 
ミルクロードにできた地下トンネルを抜けて、元祖高菜飯の「あそ路」に入る。
最近テレビ番組で紹介された時には行列で相当待ったと言う。
僕らの前にも2組で少し待った。
高菜飯ともつ煮、おでんは玉子、大根、牛筋、練り物など。
もつ煮がクリーミーでおいしい。
僕らが入ったのは13時過ぎでその後もひっきりなしにお客さんが入ってきた。
 
阿蘇駅の道の駅へと向かう。
赤牛を出す店が道の両側に並ぶ。
高菜飯だと「ひめ路」は入ったことがないが、「山賊」は5・6年前に訪れたことがある。
道の駅に着くと『ONE PIECE』のウソップが黄金の像になって立っていた。
作者が熊本出身ということもあって
『麦わらの一味 ヒノ国復興編』として
地震の被害のあった町村に冒険の仲間たちの像が置かれることになったようだ。
阿蘇駅の案内所でウソップのカードをもらった。
 
西巌殿寺へ。
妻が住職と長年の友人で僕も東京で何度か飲んでいる。
というか結婚前に恋愛成就のほら貝を吹いてもらっている。
熊本の地震阿蘇山山頂にある奥の院が半壊し、
クラウドファンディングで再建資金を集めていた。
その期限が奇しくも今日。
西巌殿寺を訪れ、住職に会う。
再建の工事がほぼ終わったという。
見に行ってみることにした。
 
山道を上っていく。
熊本ならではのモスグリーンの山が美しい。
赤牛や馬の牧場が続く。
車を停めて、群れを写真に撮る人たちがいる。
草千里も大勢の若者たち。馬に乗って草原をポクポクと歩いている。
 
山頂に着く。
ここ数年の噴火でロープウェイが廃止となり、
2階建ての駅、土産物屋は取り壊されることなく残され、
その横に平屋の新しい建物が建てられていた。
その脇に奥の院
噴火の影響で山頂には近づけず。
それでも多くの人が、カップルが、観光で来ていた。
気温は25℃でなかなか涼しい。
 
奥の院は建てられたばかりで材木を組み上げたところ。
コロナ禍で木材が最大5倍に値上がりする前に
小国で杉材を入手したのだという。
しかし宮大工が国内でも少なくなってきてその確保が大変だったと住職は語っていた。
 
熊本市内に戻る。
阿蘇大橋の近くで崩落した橋を見かけて、車を停めてもらった。
一部分が崖にかかっている。
地震の爪痕として保存するのだという。
自殺の名所だった。それを防ぐための有刺鉄線がわずかに残っていた。
 
熊本市内に戻る。33℃と蒸し暑い。
祖母の家、叔父の家を回って妻の友人の家へ。
読書好きのお母さんになぜか僕は気に入られていて、
エマニュアル・トッドがいいと聞いて、興味をもって何を最初に読んだらいいか聞いたら
この本を読むといいと『世界像革命』という本をいただいた。
 
19時半に家に着いて風呂に入り、夜はホットプレートで焼き肉。
鹿児島の芋焼酎を飲む。
義父母の家は猫が二匹。
今回みみたを世話するペットシッターさんは数年ぶり。
送られてきた写真では今のところ元気なようだ。
これ読むといいよと義父から
池波正太郎の書生だった佐藤隆介という人の本をもらう。