先週買ったCD #121:2023/02/06-2023/02/12

2023/02/06: www.amazon.co.jp
(V.A.) 「Disney Mania 2」 \250
 
2023/02/06: diskunion.net
Santana 「Woodstock Edition」 \2650
「Maddy Prior & June Tabor 「Silly Sisters」 \780
Hella 「There's No 666 In Outer Space」 \480
Cabaret Voltaire 「Original Sound of Sheffield '83-'87. Best of;」 \1200
 
2023/02/07: www.amazon.co.jp
The Young Gods 「T.V. Sky 30 Years Anniversary」 \2254
 
2023/02/07: メルカリ
(V.A.) 「Punk It! Best!」 \590
 
2023/02/09: www.amazon.co.jp
Heather Nova 「Glow Stars」 \1
 
2023/02/09: diskunion.net
Chris Watson 「El Tren Fantasma」 \1500
 
2023/02/10: diskunion.net
andymori 「愛してやまない音楽を」 \880
 
2023/02/11: ヤフオク
La -PPisch 「ハルメン '94」 \1081
 
2023/02/12: www.hmv.co.jp
back number 「ユーモア」 \6732
Billy Joel 「Live At Yankee Stadium」 \6600
Yo La Tengo 「This Stupid World」 \2420
The 1975 「being funny in a foreign language」 \2750
The Selecter 「Celevrate The Bullet」 \3828
 
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(V.A.) 「Disney Mania 2」
 
あの独特なフニャーという音を出す
モーグシンセサイザーを発明した博士の生涯を追った
ドキュメンタリー映画moog』のサントラを昨年入手。
正直未見なので実際に使われているのかよくわからないんだけど
(調べたら映画自体は70分で、サントラは74分だった)
すごいメンツだった。
Stereolab や The Moog Cookbook といった辺りは当然として
Meat Beat Manifesto / ブーツィー・コリンズ&バニー・ウォーレル / マニー・マーク / Tortoise など。
へー、この辺りもモーグを使ってたのかと。
チャーリー・クローサーという人を僕はこのサントラで知った。
Nine Inch Nails のキーボードから映画音楽に進出。
『Saw』シリーズの1作目、2作目の音楽はその手の映画の中ではかなり評価が高い。
 
この『moog』のサントラには2枚目があって、ボーナス・ディスク。
Not Featured In Film と書いてある。
(ということは1枚目の方に収録された曲は部分的にであれ、映画の中で使われているのだろう)
これがまたすごい。
Emerson, Lake & Palmer ”Lucky Man”
Gary Numan ”Cars”
DEVO ”Mongoloid”
New Order ”Blue Monday”
Yes ”Closer to the Edge” など。
プログレニューウェーヴモーグを接点に並ぶという不思議。
 
その中に They Might Be Giants ”Baroque Hoedown” も。
ディズニーランドのエレクトリカル・パレードで有名ですね。テレビでもよく流れます。
なんで彼らがカバーしたのだろう?
というところは結局わからず、でもこの演奏がなかなかいい。
彼らのおもちゃ箱ポップを思うと、合わないわけがない。
映画が2004年で、このカバーもクレジットを見ると2004年だから、
映画のためにカバーしたのかもしれない。
推測するに、映画ではペリー&キングスレイによる原曲が使われて
(これもモーグシンセサイザーを使った曲として有名らしい)
それが何らかの権利関係の問題でサントラに収録されなかった。
よって、They Might Be Giants が代役として立ったんじゃないか。
 
いい曲だなと思うが、どうも彼らのアルバムには収録されていないようだ。
検索したら出てきたのが今回の「Disney Mania 2」
ディズニー映画のテーマ曲などをカバーしたもの。
2000年代半ばにシリーズとして何作も出ていて、日本盤も出ていた。
じゃあ誰の曲が、というと知らない人ばかり。
Jump5 / Raven-Symone / The Beu Sisters / Steve Brock / LMNT ...... etc.
amazon のユーザーレビューを見てみると
大半がアメリカのティーン・ポップらしい。
なるほど、これまで全然知らなかった領域だな……
They Might Be Giants 以外に知ってたのは
Baha Men とヒラリー・ダフだけ。
なんでこの中に They Might Be Giants がいるのか、かなり謎。
 
ティーン・ポップか、と期待せず聞いてみたらこれが案外いい。
安っぽさが全くない。子供だましじゃない。
それまで知らなかっただけでアメリカのティーン・ポップってかなり大規模な産業なんだろうな。
日本でもローティーン、ハイティーン向けの J-POP / K-POP
音楽産業の中核にあると言ってもいいし。
 
”It's A Small World” ”A Whole New World” ”When You Wish Upon A Star”
といった誰でも知ってる曲も入ってるけど、大半は知らない曲だった。
ディズニー映画に詳しい人ならば、あの映画のあの曲で誰それが歌った、
というのがわかるかもしれない。
その知らない曲が全然普通に聞ける。
産業が大きい分クオリティも高いというのもあるんだろうけど、
そもそもディズニー映画の音楽を担当する作曲家たちの手練れ感というのもあるのだろう。
誰が聞いても良い印象を残す曲を書くということ。
職業作曲家としての矜持がひしひしと伝わってくる。
 
身も蓋もないコンピを買ったようでいて、案外拾い物だった。
さすがにここからティーン・ポップを広げてみようとは思わないが。