先週買ったCD #163:2023/11/27-2023/12/03

2023/11/28: www.amazon.co.jp
Peggy Lee 「Norma Deloris Egstrom From Jamestown, North Dakota」 \2599
 
2023/12/01: www.amazon.co.jp
Chabo Band 「SOUL TO SOUL LIVE AT HIBIYA YAON」 \748
 
2023/12/01: diskunion.net
Pretenders 「The Isle Of View」 \880
Silvia Perez Cruz / Raul Fernandez Miro「Granada」 \1400
 
2023/12/02: www.hmv.co.jp
The Beatles 「Now And Then」 \957
 
2023/12/02: tower.jp
Vieux FarkaToure & Khruangbin 「Ali」 (\2750)
タワレコのポイントで
 
2023/12/02: TowerRecords リヴィン光が丘店
Khruangbin 「Live At Sydney Opera House」 \2640
 
2023/12/02: DiskUnion 新宿中古センター
Gabor Szabo 「Macho」 \880
The Mooney Suzuki 「Alive & Amplified」 \480
Nada Surf 「high/low」 \480
 
2023/12/02: DiskUnion 渋谷ジャズ/レアグルーヴ
Gabor Szabo 「The Sorcerer」 \780
 
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2人はよく似ている。
ブルースに影響を受けたギタリスト、いぶし銀のサイドマン、
コンサートでは1・2曲歌うコーナーがあってその喉を披露する。
決して歌はうまくない。しかし味のある声で癖になる。
ギターだって、そう。世界一うまいわけではない。
しかしロック界を代表するギタリストは、と問われたら
海外ではキース・リチャーズだし、日本では仲井戸麗市となるだろう。
 
ブックオフで安く手に入れたのをきっかけに最近、仲井戸麗市のソロアルバムを続けて聞いた。
名盤の誉れ高い「絵」(1990)と
ミニアルバム「Present」をまとめた「Present #55 My Back Page」(2005)と。
やっぱこの人はライヴだろうなと、引き続きライヴアルバムを2枚。
Chabo Band名義の「Soul To Soul」(1997)と「I Stand ALone」(2010)
 
どちらも知らなかったが、特に後者は不覚だった。
2009年のライヴ。タイトルが「I Stand ALone」とあれば、内容の察しがつく人もいるだろう。
忌野清志郎が亡くなった後の追悼コンサート、しかも一人きりでギターを弾いて歌う。
自身のソロの曲ではなく、RCサクセションの名曲たちを、
キヨシローが歌っていた曲を歌う。
”君が僕を知ってる” ”たとえばこんなラブソング” ”つ・き・あ・い・た・い”に始まって、
後半は”キモチE” も ”雨上がりの夜空に” も ”スローバラード” もやる。
1人きりで。たった1人で。
 
2枚組で2時間を超える。
しかし、RCサクセションのファンならば短く感じられるだろう。
発表から10年以上経過した今聞いても、いつだって新鮮な気持ちで聴くことができるだろう。
曲がいいというのもあるが、何よりも仲井戸麗市の気持ちが伝わってくる。
それが観客と共有されているのが伝わってくる。
皆でひとつのステージをつくっているのが伝わってくる。
楽器はギターだけではない。
歓声と笑い声、手拍子が一緒になって演奏を形作る。
そんなライヴアルバムが素晴らしくないはずがない。
 
それ以上に素晴らしいものがある。
曲の間で何度か、忌野清志郎のメッセージや仲井戸麗市の詩が朗読される。
それはもはや忌野清志郎に宛てた手紙だ。
鮮やかな情景、楽しかった日々、溢れる熱い思い、
涙なしに聞くことはできない。
一家に一枚。日本ロック史上稀に見る名盤。
少なくともこれ以上の、忌野清志郎に対する追悼はありえないだろう。