先週買ったCD #166:2023/12/18-2023/12/24

2023/12/18: ヤフオク
Pet Bottle Ningen 「Pet Bottle Ningen」 \1780
 
2023/12/19: www.amazon.co.jp
Ben Harper And The Blindboys Alabama 「Live At The Apollo」 \405
Metallica 「Under The Covers」 \1949
 
2023/12/19: diskunion.net
The OrbThe Orb's Adventures Beyond The Ultraworld Deluxe Edition」 \1200
 
2023/12/20: TowerRecords 札幌パルコ店
Joao Gilberto 「Brasil」 \1100
Terry Huff & Special Delivery 「The Lonely One」 \1100
 
2023/12/20: BOOKOFF 札幌南2条店
Calexico 「The Threat That Keeps Us」 \990
Charles Mingus 「Mingus Plays Piano」 \990
Wee 「you Can Fly On My Aeroplane」 \1430
 
2023/12/21: TowerRecords 札幌パルコ店
Sathima Bea Benjamin 「A Morning In Paris」
Sathima Bea Benjamin 「Love Light」
Sathima Bea Benjamin 「Southern Touch」
※3枚で1,980円
 
2023/12/22: diskunion.net
(V.A.) 「Super Sweet Soul vol.3」 \2450
 
2023/12/23: tower.jp
Blur 「The Ballad Of Darren」 (\3190)
タワレコのポイントで
 
2023/12/23: BOOKOFF 荻窪駅北口店
Puss N Boots 「Dear Santa...」 \1210
Cocoon 「My Friends All Died In A Plane Crash」 \990
Professor Longhair 「Crawfish Fiesta」 \990
Loose Fur 「Born Again In The USA」 \550
 
2023/12/23: DiskUnion 中野店
(Soundtracks) 「Artist」 \580
藤井郷子 「山嶺」 \580
emergency! 「loveman plays psychedelic swing」 \580
Buddy Rich 「Big Band Machine」 \680
Art Ensemble Of Chicago 「Fanfare For The Warriors」 \1300
Count Basie 「Basie In London」 \616
Terry Reid 「River」 \980
The Bees  「Free The Bees」 \281
Ben Harper 「Welcome To The Cruel World」 \281
Ben Harper & The Innocent Criminals 「Live」 \700
Ben Harper & The Innocent Criminals 「Live From Mars」 \480
Razika 「Sann kjennes verden ut」 \880
 
2023/12/23: TowerRecords リヴィン光が丘店
Billie Holiday 「Solitude」 \1650
 
2023/12/23: www.hmv.co.jp
Khruangbin & Toro Y Moi 「Live At The Fillmore Miami」 (\2640)
HMV のポイントで
 
2023/12/23: www.hmv.co.jp
Gabor Szabo 「Magical Connection」 \2970
 
2023/12/24: www.amazon.co.jp
(Soundtracks) 「Indiana Jones and the Temple Of Doom」 \1459
 
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土曜、荻窪の床屋へ。
土曜の朝一、9時に切ってもらうことが多い。
その時間帯だといつも NHK-FM の『世界の快適音楽セレクション』がかかっている。
ナビゲーターはゴンチチの2人。
なので相当マニアック。ジャンルレス。
ものすごく有名な曲の次に地球の裏側の全然知らない曲がかかるなんてことがザラ。
この番組を通じて知ったアーティストも多い。
 
この日は年末かクリスマスの特番でいつもより番組が長くなっていた。
朝7時台からやっていたのだという。
髪を切ってもらい、頭を洗い、顔を剃る。
その間に淡々として軽妙な2人のトークが挟まりつつ、どんどん曲がかかっていく。
ゲストも途中に何度か登場した。
今日のテーマは「忘れられない一曲」
それに対しゲストの方が
「思い出の一曲ではないんですよね。それとはニュアンスが違うんですよね」と。
なるほど、と思う。
その方がリクエストしたのはいしだあゆみ ”あなたならどうする” だった。
確かに、小さい頃聞いたら忘れられない曲だ。
 
僕だったら何を選ぶだろう、と考えたときに真っ先に思い浮かんだのが
『インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説』の冒頭で流れる ”Anything Goes” だった。
 
上海のナイトクラブで繰り広げられる豪華絢爛なショー。
セクシーかつ上品な衣装を着た歌手が艶やかに歌い踊る。
(その歌手がインディー・ジョーンズと共に冒険の旅に出ることになる)
僕は中学一年生だったと思う。
劇場では見なかったが、
テレビの水曜ロードショー金曜ロードショーで放送されたときにビデオに録画して
繰り返し繰り返し鑑賞した。
もしかしたら人生で最も多くの回数を見た映画かもしれない。
その冒頭の曲なのだから、忘れられるわけがない。
 
音楽や映画に興味を持ち始めるも、
知らないことばかりでいろんなことが未分化で混然一体となっている。
そんな時の体験だから、というのも大きい。
 
大人になってこの曲はコール・ポーターが作曲したことを知る。
コール・ポーターは ”Night And Day” も ”Love For Sale” も作曲していて、
と様々な関連情報がつながっていく。
映画の舞台は1930年代半ばで、日本軍と中国軍の関係は悪化していて、
といった映画には直接の関係のない背景も知るようになる。
中学1年生の時の体験を取り囲んで覆いつくすほどの知識を僕は獲得した。
なのにこの曲の魅力が、自分の中での高いポジションが、何十年経っても変わらずにいる。
あの曲のことを思い出すたびに、場面を思い出すたびに、
いつでもあの頃のワクワクした気持ちを取り戻す。
 
コール・ポーター自身やデイヴ・ブルーベックなど様々な演奏に出会ってきたが、
今もこの曲の最良のバージョンはこの映画なのだと思う。
 
……自分の中でそう断言した時、居ても立っても居られなくなった。
録画したビデオを最後に見たのはいつだろう?
大人になってからは『インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説』を見ていない。
逆にこのバージョンは20年以上、記憶の中にしかなかった。
聞き直そう、と思った。
 
調べてみるとサントラは国内盤が1991年が最後に出てそれっきりのようだ。
その後2008年に輸入盤のみでボーナストラックを追加したのが出た。
もちろん、そちらを買う。
オープニングは ”Anything Goes” で、
他の曲はスティーヴン・スピルバーグ監督とも何度もタッグを組んできた
映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ
届く前からソワソワしてしまった。
 
聞いてみる。
残念ながら、”Anything Goes” は映画で見た時のあの迫力がなかった。
映画を見返したわけではないけど。
もしかしたら映画に使われたサウンドトラックそのままをアルバムにしたのではなく、
後で別途再録音したものなのかもしれない。
もしかしたら何十年前の記憶が相当美化しているのかもしれない。
でも、映画でそうであったように中国語で歌われて、とても雰囲気があった。
名曲、名アレンジなのは確か。
 
それより心奪われたのは、”レイダース・マーチ”のバリエーションが様々に聞けたこと。
あの曲はとにかく心躍る。口ずさみたくなる。
エンドレスに鼻歌を歌いたくなる。
映画のワクワク感というものをあそこまで体現できた曲はない。
コール・ポーターも天才だが、作曲したジョン・ウィリアムズもまた天才だと思った。