ゴールデンウィーク終盤戦、5月6日(土)と7日(日)の
神保町PASSAGEでの一日店長を終えて、今、心地よい疲れが。
というか怒涛の2日間だった。
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まずは5月6日(土)
この日はとにかくよく売れた。想像以上に売れた。
9時半過ぎに家を出る。
リュックサックには搬入する本を詰め込めるだけ詰め込んで、
妻の大き目のバッグは妻がゴールデンウィークに熊本で買った本や
ガラスの広口の花瓶などフェア台に並べるための飾りの数々でパンパンにして
結局僕が持つことに。
11時前にPASSAGEに着いて、もろもろ搬入作業。
いつもなら12時の開店を待って行うことだけど、それだと間に合わない、
てんてこ舞いになると妻がバイトしてるのをいいことに前倒し。
本だけで30冊にはなったか。
弘前のこぎん刺しのブックカバーと栞。
熊本来民の渋うちわ。これは僕も初めて見るもので、
柿渋を塗っているので上部、なのに軽い。
団扇は和紙でできた立派な包み紙が用意され、陳列時に飾る台もふたつ購入した。
しかし包み紙のまま直接お客様に渡すのもなんだよなとダイソーに紙袋を買いに行く。
商品管理のバーコードをこの和紙に貼るのは憚られ、団扇本体に貼るにも……
苦肉の策で紙にバーコードと紐づく団扇の画像を貼って紐づけられるようにする。
台の上にこぎん刺しも本も並べ終え、なんとか12時の開店に間に合う。
1階はなんとかなったが、3階 bis! のシードルやトマトジュースの陳列はこれから。
3階で働く妻が一人で行うことになる。
山梨からの助っ人、うっちーも開店前に入って一日店長開始。
さっそく編集学校時代の友人が音楽棚、青森・熊本棚から1冊ずつ購入してくれる。
その後も続々と編集学校の古くからの友人たちが現れては
団扇、ブックカバー、栞、本とたくさん購入してくれた。
PASSAGE の棚主仲間も搬入がてら、あるいは搬入はなくてもわざわざ顔を出してくれた。
皆、ありがたいものです。
PASSAGE の方々には6月の奥多摩ブックフィールドでのBBQの案内を渡した。
棚主仲間の青羊舎の旦那さんからは一周年のプレゼントまで頂いた。
青森ということで矢野顕子。絵本仕立てのツアーのパンフで、朗読のCDも付いている。
「さとがえるコンサート1999」のもので、僕はこの数年後に見に行った。
ドラムは同じくクリフ・アーモンドだったな。
うっちーとたまたま編集学校の話をしていたら
この日棚をもって初めての搬入に来られたが、編集学校をご存じですか!? と。
聞いたら大先輩の方だった。こんな偶然あるんだな。びっくりした。
他の搬入された棚主さんとも話す。
この日青熊書店でフェア台に並べた坂口恭平『COOK』いいですよね、という方。
この方も自分の棚に『COOK』を置いたばかりだった。
またある方の搬入された本が面白そうで、置いてすぐ買った。
『アノニマスケイプ』という本。
1899年から2020年に至るまでの死亡広告を取り上げ、現在のその場所に行って写真を撮るというもの。
死亡広告は死亡推定時刻、発見場所、所持品、推定年齢といった簡単な情報が
かえって物語を感じさせるという。
神保町は海外からの観光客がかなり増えたと妻から聞いていて、僕もこの日3組対応した。
1人の女性はポルトガルから来たという本・本屋を専門とする作家で、
一誠堂書店に行きたいというので店の近くまで案内した。
もう1人の女性は横須賀に住んでいて洋書が買いたいと、
片言で。英語ですらない。どこかで英会話習わないとなあ……
余りにも忙しく、気が付いたら15時過ぎで休憩を勧められて食べに行くも
ゴールデンウィーク開いてない店ばかりだし、開いていても既に昼の営業を終えている。
とある最近できた中華料理屋で味噌タンメン。
居抜き物件っぽく安っぽい内装だったけど、案外うまかった。
戻って店長の続き。
この日は最高気温30℃近く。
冷房をつけていてもなんだか暑い。
氷水が手放せず、ひっきりなしに飲み続けた。
19時の閉店時間まであっという間。
3階のシードル、トマトジュース、シャインマスカット・デラウェアのジュースも売れて
1階と合わせて結構な額になった。想像以上。
それまで月額でも到達しなかった額が1日で……!!
終わってうっちーと3人で、川国志で初日の打ち上げ。
人懐っこいマスターが僕に気づかないぐらい、大忙しだった。
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5月7日(日)
ゴールデンウィーク最終日。
10時前に一人で家を出て昼を食べて、DiskUnionに行こうかと思う。
検索すると京都のラーメン屋「第一旭」の支店ができてたんですね。
チャーシュー麵に九条ネギ、味玉を追加。
DiskUnion は特にめぼしいものはなし。
PASSAGE 入り。
土曜の夜から雨が降り続いてこの日の予報は終日雨。
オープンしても外は土砂降り。風もある。
客の入りが、前日の1/10ぐらいに感じる。
それでもちらほらと棚主仲間や編集学校の旧友が来てくれて、
夕方には雨も弱くなって
蓋を開けてみたら昨日の半分ぐらいは売り上げた。
僕が見知らぬ人にも積極的にこぎん刺しの栞を薦めたというのもあるけど、
3階で妻がどんどんジュースやシードルを売ったようだ。
15時には弘前出身の後輩ちゃんが助っ人に来るも
店長のレジはほとんどすることなし。
スタッフの方たちがチラシを作るのを手伝って裁断の手伝いをするぐらい。
(昨日のうっちーはレジに団扇の梱包に大忙しだった)
その後輩ちゃんと19時の閉店を迎え、3人で2日目の打ち上げ。
魚金へ。新橋だと大混雑なのに神保町で雨の日曜日だとガラガラ。
こんなの初めてだった。
持ち帰ることのできるディスプレイ周りはカバンに入れて運んで、
家に着いたのは23時近く。
2日間、怒涛のような。日曜は暇だったとしても、それでも怒涛。
明日は仕事かと思いながら、早々と寝た。