スイカマラソン

この日はスイカマラソンこと千葉県富里市で行われる「富里スイカロードレース
いつ以来だろう?
多くの大会がそうであるようにコロナ禍の間は中止。
2019年から恐らく4年ぶりになるのかな。
僕らは、妻の高校時代の友人たちと2015年、2017年、2019年と走ってきてこれで4回目。
 
大会が、という以前に僕自身ジョギングも含めて走るのはコロナ禍以来3年ぶり?
マスクをつけて走らないといけないのか、視線を気にしながら走らなないといけないのかとか
あれこれ面倒で遠のいていた。
本当は公園の周りを走るというのも3回ぐらいはしておきたかったが、土日忙しくかなわず。
エアロバイクを毎日2時間漕いでるからなんとかなるんじゃないかと思う。
 
朝5時半起き。
2017年の大会Tシャツを引っ張り出してきて事前にゼッケンを安全ピンでつけておく。
快晴。最高気温は30℃を超えるようだ。雨よりはいいか。
 
今回もいつものメンバーで。
9時にスタート地点近くの巨大スーパーの駐車場に集合。
ガソリンを入れてセブンイレブンで朝食のおにぎりを買って7時半に出発。
約80kmを高速に乗って9時前に到着予定。
 
市川のパーキングエリアで休憩。
初めて入ったけど入り口が3階でエスカレーターで2階に下りていくという構造は初めて。
2階に松屋があった。
トイレもきれいで新しい。最近リニューアルされたばかりなのだろう。
 
幕張を過ぎて佐倉、酒々井と過ぎて冨里で下りる。
いつも利用させてもらっているスーパーの駐車場に停める。
他にも何組かマラソン参加者の車が停まっている。
気合の入っている人たちはスイカを模した衣装を着て頭にもスイカの被り物。
走る前にここでスイカを買っておく。Lサイズをひとつ。
トウモロコシも売っていたので4本。取り置きしてもらい、帰りに受け取ることにする。
 
ゼッケンをつけたTシャツに着替える。
9時過ぎ、5人そろってスタート地点のある市役所へと歩いていく。
4年来なかった間に真新しい建売住宅が増え、新しい店もできている。
市役所に着いて、既に多くの人たちがスタート地点へと向かっている。
奥の建物が男性用の更衣室兼手荷物預かりだというのでもっていく。
簡易トイレがあちこちに並んでいるが、どれも何十人と並んでいる。
10時のスタートに間に合うのだろうかと気になった。
 
妻たちは後の方からゆっくり行く、なんなら歩くというので僕は一人できる限り前に行く。
司会の方がDJ風に実況中継している。
10時になって前の方が動き始める。しばらくは周りと一緒になって歩く。
司会の方が目に留まったコスプレを挙げていく。
もちろんスイカが多い。スイカの風船どころかスイカを担いでいる人もいる。
僕の周りには水戸黄門やマリオの格好をした人がいた。定番ですね。
 
ようやくゆっくりながら走れるようになる。
コースは4回目ともなると不安はなく。
工業団地があって、畑があって、市街地に戻って来る。
最初のうちは団子状態でペースが上げられず、辛かった。
1km ぐらいはそれが続いたか。
2km 付近がゆるい坂道でこれも辛い。
4年間走らなかったことのブランクや加齢による体力の衰えを感じた。
 
この日は晴れたり曇ったり。日差しの強いときが少なかったのが救いだった。
とはいえ最高気温30℃越えで厳しいコンディションは変わらず。
今回は給水ポイントが1km置きにひとつと増えていたのがありがたかった。
ありがたいと言えば声援もありがたく、ホースで水を撒いてくれる人が一番ありがたかったけど、
今年の僕はできる限り手を振ってくれる人たちには手を振り返すようにした。
8km 手前だったか、いつも介護施設から車椅子で来たおばあさんたちが並んでいるポイントがあって
毎年の顔ぶれを覚えているわけではないけど、ああ今年も元気だったと力をもらった。
もう一カ所、この前後だったか、小さな兄弟が「がーんばれ、がーんばれ」と手を叩いていて
それに合わせてランナーたちも一緒になって手を叩く。これも大きな力となった。
 
ブランクの長い今回はさすがにきつかった。
7km ぐらいで諦めて歩こうかと思った。
何度か歩いた方がましなスピードになった。
9km手前の急坂もしんどかった。
それでもなんとか完走した。
給水所にランナーが群がって待ちとなる間ぐらいか。歩いたのは。
ここで諦めたら負け癖が付いてしまう、
人生そのものを投げ出してしまう、大げさだけどそんなことを思いながら走った。
 
9km 手前の給スイカ所は例によって立ち止まらず。
ゴールしてもスイカは受け取らず。
ひたすらテントで冷たい麦茶をもらい続けた。
 
10kmでタイムは70分越え。キロ7分をオーバーしてやはり走る力が下がっている。
手荷物を受け取りに行く。
Tシャツと短パンに着替えたかったが車に置いてきたことを思い出す。
というかトランクスとサンダルを忘れてきた。
水飲み場でTシャツを脱いで上半身裸となって汗を流すが、
結局またその汗だくのTシャツを着ることになった。
自販機で買った冷たいコーラがうまかった。
 
参加賞のTシャツを受け取る。
走り終えたランナーたちがスイカを食べているが僕は手を出さず。
毎年食べている冨里の手づくりりフランクのテントでベーコンとチョリソーを買って食べた。
妻もゴールインして5人そろう。
今年のスイカは水っぽいという。雨が多いからか、寒暖差が激しいからか。
大きな張りぼてのスイカを半分に切ったのを持って記念撮影できるスポットがあって僕らも撮ってもらった。
遠くのスピーカーから表彰式の司会の声が聞こえる。
男性のシニア部門や女性の若い部門は1位が36分台。全然違った。
表彰式が終わって僕らも表彰台に上って写真を撮った。
 
闘い終えたランナーたちが歩いて帰るのに僕らも加わる。
スーパーに戻る。途中、これまたいつもの「ホワイト餃子」に立ち寄る。
4年前はイートインがあったように思うが、今年入ってみると冷凍と焼いたのを売るだけ。
コロナ禍でいろいろあったのだろう。
焼きたてが最後のひとつだというので買った。
 
スーパーに着いて取り置きのスイカとトウモロコシを受け取る。
妻たちが野菜など買い物している間、僕は隣のマツキヨに行ってサンダルとトランクスを買った。
500円の安物。それでも履き替えてなんとも楽な気持ちになった。
 
この後温泉に入ってご飯を食べようということになる。
この温泉がいろんな意味ですごかった。
続く。