熊本帰省(その3:シーガイア後編)

9日、土曜のこと。
 
6時に起きる。まだ暗い。夜明けが始まったばかり。
6時半になって、レンタサイクルを乗ってみようと2階のフロントへ。
8時からだというのでそのまま温泉に入りに行った。
露天風呂で空を眺めた。
下の方が白く染まり、その上の方がほんのりとピンクに。
部屋に戻って、窓辺に立って義母と、雲の間を昇ってきた真っ赤な太陽を見た。
 
まんぷくとこころ旅の再放送を見て朝食のビュッフェへ。
またしてもたくさん食べ過ぎてしまった。
チーズ、ほうれん草などオーダーを受けてシェフがつくるオムレツ。
その場で握ってくれるおにぎりが人気。
この日の具材は宮崎牛のしぐれ煮など。
他、またしてもチキン南蛮など。
カレーは昨晩と違ってバターチキン。こちらも茶半一杯分食べてしまう。
 
食べ終えて義父とレンタサイクルを借りて、
南北に細長いシーガイアの敷地を一周7kmのコース。
自転車に乗るの何年ぶりだろう。
マウンテンバイクもあったけど、一番安いのにしたら普通のママチャリだった。
前半はバス通りを南へ、テニスコートを過ぎてコテージに出て曲がり、
松林の間のサイクリングコースに入る。
ゴルフコースのすぐ脇を走る。フェンスが張ってある。
カートがゆっくり走って、パターを決めようとする。
ゴルフに縁がなかったこれまでの人生、こんな近くでゴルフのプレーを見たのは初めてだ。
 
途中、海辺に出る東西の道に出て行ってみる。
高速道路の下をくぐって砂地の坂を上り、砂浜に出た。
太平洋が広がる。
穏やかな波。サーフィンをしている人はいない。ここは向いてないのか。
人気がない。しかし夏は海水浴場になるのかもしれない。
サイクリングコースに戻り、またのんびりと走る。
ホテルに帰ってきて40分ぐらい走ったことになった。
 
自転車を返し、最後にもう一度温泉に入りに行く。
速足で往復10分、湯船に浸かったのは実質3分。
でも最後の最後入ることができてよかった。
昨日見かけた猫はどうしてるだろう、と思う。
 
土曜の続き。
荷物をまとめる。
昨日買った缶ビール、缶チューハイは飲まずじまい、そのまま持って帰る。
10時過ぎに2階のフロントでチェックアウト。
同じフロアの「風待ちテラス」で利用できるチケットがあって、
オレンジジュースかコーヒーか選べる。
他に客は少なく、静かに落ち着いて過ごすことができた。
ゆったりとした本棚があって、
サーフィン、動物、星空、世界遺産などの写真集が並んでいた。
 
入り口近くの本棚には旅行などの文庫本。
一週間ぐらい泊ることになってすることなく、ここの本をのんびり読んで時間を過ごす、
そんな日が来たらなあと思う。
妻と義母はここのパンを買って帰った。
奥にはレタールームがあって、ここから出す手紙はホテルが郵便代を出してくれるという。
未来の自分に向けた手紙を出すこともできたような。
 
11時頃、シーガイアの駐車場を後にした。