熊本帰省(その2:シーガイア前半)

昨日、金曜の続き。
15時半前に宮崎のICを出る。
宮崎市街地に入るとフェニックスの木が植えられてどことなく南国の雰囲気。
道路標識にも頻繁に「シーガイア」と出てくる。
ホテルそのものはシェラトンに買収されたんだっけ? 
ゴルフ場を含むエリア一帯にまだその名前は残るようだ。
いくつか大きな川を越え、ロードサイドの店が並び、市民向けの公園があって
16時前にホテルに到着した。
 
ホテルと間違えて隣のコンベンションセンターの駐車場に停める。
いくつかの団体が会合を開いていて、スーツ姿の男性たちの姿。
金曜に開催して夜はスパと宴会、土曜は好きに過ごしてください
というプランが人気なんだろうなと推測する。
 
ホテルに入って2階でチェックイン、ルームキーを受け取る。
6階の部屋だった。4名で一部屋の和室。
なかなか広い。12畳ぐらいの洋室と和室。
ゆったりとした3人掛けのソファー、1人用のソファーふたつ。
窓の向こうにシーガイアの森とその先の海。
これだけ広い空間を一晩とはいえ好きに使えるというのが嬉しい。
 
僕はさっそく地下の店をあれこれ。
とはいえ昨年来た時に見て回ったから特に今、というものはない。
コンビニで缶ビールと缶チューハイを2本、霧島酒造の「するる」という米焼酎を1本。
隣の土産物屋で青森の母や甥っ子、姪っ子にかさばらないものをと
ハンカチやお茶を買う。
 
一度部屋に戻って温泉に入りに行く。
温泉施設は本館を出た離れにあって、館内を少し歩く。
従業員があちこちにいてドアを開けてくれる。
プールに面した通路を行く。
青い水を湛えたプールサイドには白いパラソル、ラグジュアリーな白いテントが並ぶ。
こういうところも一時間いくらで貸してくれるのだろうか。
そのひとつで女性がデッキチェアに身を預けている。
その横に猫がねそべっていた。ペットを連れてきたのだろうか。
暖房も完備しているのだろう。
 
温泉は大小2つ、それぞれ内風呂、露天風呂、サウナとある。
松林に囲まれていて幹や枝に赤く夕日が照り付けていた。
コンベンションセンターで研修や会合があったのだろう、
同期や先輩と後輩といった2人組が湯船に腰かけて、
あるいは周りに並んだ椅子を近づけて、利益率がどうのこうのと言っている。
 
戻ってきて17時半からビュッフェで夕食。
飛行機の中で食べログを見たら
肉ゴロゴロカレーに、大きな塊肉のステーキの写真が上がっていて
これはすごい、食べ過ぎて動けなくなるんじゃないかと思っていたが……
あれはコロナ禍の客寄せだったのか。
今はすっかり普通のホテルのビュッフェだった。
ローストビーフ、チキン南蛮、海老の天ぷら、マグロの寿司、ラザニア……
それでも貧乏性でほぼ全部のメニューを一口は食べてみた。
結局食べ過ぎて動けなくなった。
飲み放題をつけて生ビール、ハイボールジントニックなど。
学生時代以来20数年ぶりにモスコミュールを飲んだ。
 
すっかり日も暮れた。再度温泉に入りに行く。
小さいほうの露天風呂で岩に頭を乗せ、反対端の岩に足を乗せ、寝そべる。
星空が見える。オリオン座が昇るところだった。
ふと見ると岩陰の左側からひょこっと猫の顔が。
おっと思うと右側からまた顔を覗かせる。
あ、さっきプールサイドで見た猫はここの猫だったんだな。
指先をそーっと近づけようとしたら思わずジャバッとなって
ピューッと逃げてしまった。
 
遅くまで営業しているエントランスのカクテルラウンジに大勢の客がいた。
女性の演奏家がサックスを吹いていた。
部屋に戻って皆でテレビを見て過ごす。僕は地下の店で買った焼酎をロックで飲む。
新日本プロレスをやっていた。タマ・トンガ対デヴィッド・フィンレー。
見終わってこの日最後にもう一度温泉へ。
上がってきてまた焼酎を飲み、本を読んで午前0時前に寝た。