2024/01/15: diskunion.net
Neko Case 「Middle Cyclone」 \680
The Go-Betweens 「Tallulah Expanded Edition」 \2450
Soft Machine 「BBC Radio 1967-1971」 \1200
Soft Machine 「BBC Radio 1971-1974」 \1300
Minor Threat 「Complete Discography」 \780
Minor Threat 「First Demo Tape」 \580
2024/01/18: www.hmv.co.jp
Doobie Brothers 「Stampede」 \2760
Doobie Brothers 「Livin' On The Fault Line」 \2760
Green Day 「Dookie 30th Anniversary Deluxe Edition」 \9988
Shed Seven 「Matter Of Time (Deluxe)」 \3445
Bobby Keys 「Lover's Rockin - The Lost Album」 \3045
2024/01/18: www.hmv.co.jp
Doobie Brothers 「One Step Closer」 (\2760)
※HMV のポイントで
2024/01/19: PASSAGE
Valery Afanassiev 「Mometns Musicaux」 \900
Green Day 「Last Night On Earth: Live In Tokyo」 \592
Queensryche 「Operation: Mindcrime」 \550
Duke Ellington 「Masterpieces」 \550
2024/01/20: www.amazon.co.jp
Tyron Davis 「In The Mood」 \2310
2024/01/20: DiskUnion 吉祥寺ジャズ舘
原信夫 「活火山」 \980
渡辺貞夫 「Sadao Watanabe」 \880
2024/01/20: DiskUnion 吉祥寺店
Duke Ellington 「Hi-Fi Ellington Uptown」 \1300
Sublime 「Greatest Hits」 \180
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Minor Threat 「Complete Discography」
90年代の Fugazi は今もよく聞く。
Punk の域を越えて、ストイックな、ひとつの完成されたギターロックとして。
でもその前身となる、イアン・マッケイによる Minor Threat は聞いたことがなかった。
Fugazi よりもピュアな、原石のような Punk に自分は耐えられないんじゃないかと。
深い理由はなく、先週のある時、あの有名なジャケット、
階段にうずくまるスキンヘッドの若者の写真を目にした時、今こそ聞くべきだと思った。
全てのシングル、EPを集めて1枚のCDにした便利なものが昔からある。
想像以上にピュア。
ごつごつした木材に太い釘をまっすぐに打ち込むようなスコーンとした潔さがある。
わき目もふらず日々 Punk だけを聞き、Punk のことだけを考えて生活しているような音。
取り入れるとかすり寄るなんてことは一切しない。
ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムのミニマルな編成だとこういう音しか出ない、
Punk しかありえないと有無を言わせないような音。
これがオリジンなんだな。
後続の様々なバンドに多大な影響を与えたというのもよくわかる。
それは曲や演奏もさることながら、その佇まいが、だろう。
Ramones や Television とは別の Punk の流れがある。
全26曲で48分。
1-8曲目が「Minor Threat」(1981)
11-14曲目が「In My Eyes」(1981)
15-23曲目が「Out Of Step」(1983)
24-26曲目が「Salad Days」(1985)
9-10曲目の詳細はわからなかったが、
ブックレットを読むと1-8曲目と同じ時期の録音とのこと。
10曲目は Wire のカバーで ”12XU”
14曲目は The Monkees や Sex Pistols もカバーした ”Steping Stone”
この1作目「Minor Threat」の曲は若くて青い。若すぎる、青すぎる。
全てを削ぎ落したような音で、そっけなく、人によってはかなり味気なく感じるだろう。
(彼らの有名な、酒、ドラッグ、快楽に耽るもの一切を拒否した存在表明
『Straight Edge』をタイトルにした曲も収録されている)
それが「In My Eyes」「Out Of Step」と進むにつれ急激に進化を遂げていく。
より速く、より激しく、より重く、より深く。
そして彼らのヴィジョンがより広がってゆく。
あくまで Punk という枠組みの中で、どんどん音楽性を高めていく。
行きつくところまで行って、26曲目が終わる。
イッキに聞いていると、全速力で走り切って燃え尽きたような感覚がある。
ここで解散、ヴォーカルのイアン・マッケイが
Fugazi へと一足飛びに向かっていったのもなんだかよくわかる。
Punk という箱、器はあまりにも小さくて脆い。
だからこその面白さがあるんだよなあと、改めて感じた。
確かにこれは、多くの人が言うようにアメリカの Punk ならこれを聞け、的な
究極の一枚だと思う。
この音がなかったら Green Day も Hi-Standard もなかった。
Offspring も、Blink-182 もなかった。
全ての源流になった音がここにある。