2024/08/19: tower.jp
Beabadoobee 「This Is How Tomorrow Moves」 \2750
Talking Heads 「Stop Making Sense (Deluxe Edition)」 \3300
(V.A.) 「Everyone's Getting Involved : A Tribute To Taling Heads Stop Making Sense」 \2860
Charli XCX 「brat」 \3090
2024/08/19: diskunion.net
山弦 「Indigo Munch」 \1600
Gastunk 「Under The Sun +3」 \2350
Susanna and the Migical Orchstra 「list of light and buoys」 \380
PJ Harvery 「Is This Desire?」 \780
2024/08/21: www.amazon.co.jp
Living Colour 「Time's Up」 \1040
2024/08/22: www.amazon.co.jp
Maria Callas 「Callas At La Scala」 \2775
2024/08/22: DiskUnion 新宿中古センター
The Kinks 「The Singles Collectin」 \780
2024/08/24: DiskUnion 新宿中古センター
Sparks 「Kimono My House」 \2250
Woodstock Mountains Revue 「Live At Bearsville Theater Vol.1」 \1584
Geoff & Maria 「Pottery Pie」 \1210
Motley Crue 「Supersonic ANd Demonic Relics」 \792
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Talking Heads 「Stop Making Sense (Deluxe Edition)」
『Stop Making Sense』の4Kリストア版が上映、
というので劇場の大きなスクリーンで見てみたかったんだけど
このところ映画館がご無沙汰で見に行けず。残念。
コンサートを撮影した映画の中では最高峰のひとつ。
まだそんな有名じゃない頃に監督。
Talking Heads の4人の才能とがっぷり四つに組んで化学反応を起こした。
バックステージのオフショットやメンバーへのインタビューといったありがちなものを一切排除。
客席もほとんど映らない。
あるのはステージ上のメンバーのパフォーマンスだけ。
デヴィッド・バーンはダブダブのスーツを着てギクシャクしたポーズを決めながら
ギターを弾いて歌い、踊る。
簡素なステージも照明がベッドサイドのナイトスタンドだったりでなんかどこか変。
冒頭、デヴィッド・バーンがラジカセの音をバックに初期の代表作 ”Psycho Killer” を弾き語り。
次の曲でベースのティナ・ウェイマスが加わって”Heaven”を。
というようにひとりずつステージにメンバーが増えて行って、
最後にはツアーメンバーたちも加わってハレハレな演奏に。そういったハコビもいい。
尖ったセンスがぶつかり合って調和する、稀有な例だと思う。
実際、Talking Heads の4人のうち3人はアート・スクール出身なんですよね。
ツアーメンバーはバニー・ウォーレルといった腕達者を加えて鉄壁の布陣。
(その昔、rockin'on の渋谷陽一は黒人メンバーを増やすのは批評精神として安易、
といった論争を投げかけたけど、この演奏を聞いてしまうと、見てしまうと、そんなのOKでしょう)
その『Stop Making Sense』のサウンドトラックというか
ライヴアルバムがもちろん、名盤なわけで。
昔は、というかオリジナルはたった9曲だった。
”Psycho Killer” ”Swamp” ”Slippery People”
”Burning Down The House” ”Girlfriend Is Better”
”Once In A Lifetime” ”What A Day That Was”
”Life During Wartime” ”Take Me To The River”
5作目「Speaking In Tongues」(1996)のツアーだったので半分はそこから。
あとはそれまでのアルバムから1曲ずつ、デヴィッド・バーンのソロからも1曲。
コンパクトなダイジェスト版だった。
当時、CDで入手できるライヴアルバムはこれだけだったので、
それでもかなりありがたかった。
1999年に拡大版が発表されて映画版のセットリストに近くなった。
前述の ”Heaven” に、”Thank You For Sending Me An Angel” ”Found A Job”など。
ベースのティナ・ウェイマス、ドラムのクリス・フランツの夫婦による
Tom Tom Club (ヒットしたという意味ではこっちの方が有名なのかも)の
”Genius Of Love” なんかも。
実質2倍の曲目になって嬉しい反面、
昔のコンパクト版に馴染みすぎているとそれはそれで少し違和感も。
The Who 「Live At Leeds」(1970)も当初の6曲盤でよかったのになあ、という。
今回さらに2曲追加されて2枚組に。
3作目「Fear Of Music」(1979)から ”Cities” と”I Zimbra”
いや、もう、おなかいっぱい。
Talking Heads にはもう1作ライヴ・アルバムがあって、
「The Name of This Band Is Talking Heads」(1982)という2枚組。
1枚目が77年から79年にかけての録音でバンドメンバーだけの素の演奏を聞くことができる。
2枚目が「Speaking In Tongues」のひとつ前、
ブライアン・イーノによるプロデュースでアフリカ音楽に接近した中期の代表作
「Remain In Light」(1980)のツアー。
King Crimson などのエイドリアン・ブリューも参加している。
代表曲をやるという点では収録された曲目はかなり近いのに、
たった数年の間にがらっと雰囲気が変わってしまう。
その聞き比べもファンならば興味深いだろう。
後期の「True Stories」(1986)や
「Naked」(1988)の時期のライヴアルバムが発掘されて
Rhino 辺りから出ないかなあというのが長年の希望。
ほんとにないのかな。
今回の「Stop Making Sense」 Deluxe Edition と合わせて、
1999年の拡大版をカバーするというアルバムが発表された。
「Everyone's Getting Involved : A Tribute To Taling Heads Stop Making Sense」
マイリー・サイラスが ”Psycho Killer”を、The National が ”Heven”を、
といった面白そうなラインナップ。
自分のものにしてるな、というのはこの2組ぐらいかな。
ロードや Paramore といった有名どころも Talking Heads に飲み込まれてしまっている。
気になったのは、The Linda Lindas で、ガールズ・パンクバンド。
これやっぱブルーハーツから来てるんだろうな。