先週買ったCD #225:2024/02/24-2025/03/02

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--- Bo Gumbos 「Single Collection (Remaster)」
 
Bo Gumbos は日本ロック史上に大きな足跡を残す、偉大なバンドだった。
Bo Gumbos の楽曲をカバーするグループ、アーティストは多いが、
誰も Bo Gumbos にはなれない。
似たバンドはひとつもない。
ロック、ブルース、ガンボ、ポルカ、世界中の様々な音楽を飲み込んでごった煮、
そんなバンドはいくらでもあるが、
彼らほどの生命力を放って、彼らほど魔法のかかったバンドはないだろう。
どんとというカリスマ的なフロントマン、ソングライターがいて、
KYONをはじめとして腕利きのプレイヤーが支える。皆、キャラが立っている。
バンドの理想系にして究極系。
不世出とはこういうバンドのことを言うのだろう。
どんともまた不世出の唄歌いだった。
 
しかし、彼らのピークは残念ながら結成して最初のアルバムを出すまでだったと思う。
音楽的なピークではなく、あくまで生命体のピークとして。
だからやはり、1作目の「Bo & Gumbo」(1989)が代表作となる。
(でもそれは音楽的なピークではなく、ミュージック・マガジン別冊のどんと追悼特集では
 2作目の「Jungle Gumbo」(1990)の方を大きく扱っていた)
 
彼らなりの探究心と忸怩たる思いとがあったのだろう。
前と同じアルバムというものがひとつもないが、駄作もないが、
活動後半には架空のラジオ番組を挟んだアルバムや
カバー曲だけのライヴアルバムを3作連続リリースといった迷走もあった。
最後に到達した地点は枯れ果てた、どこか諦念に満ちたロックやポップであって
スタジオアルバムの最後の「Go」(1993)や
未発狂曲だけのライヴアルバム「Go Go King Live」(1995)は
カラッと突き抜けた明るい曲をやっても寂しさ、切なさに裏打ちされていた。
僕自身はこの頃の最終局面の Bo Gumbos も好きだ。
 
解散から10年後の2005年に発表された
「Single Collection」から20年ということでリマスター盤が突然、発表された。
全6枚のシングルのA面B面を発表順に並べただけのシンプルなもの。
最初の2枚
・”時代を変えるたびに出よう”(BSの番組でも最近使われてますね) と ”もしもし?OK!”(ライヴの定番)
・”Bo Gumbos”(敬愛するボ・ディドリーがゲスト)と”Big Chief”(プロフェッサー・ロングヘアのカバー)
は「Bo & Gumbo」発売25周年を記念した
リマスター、未発表音源、新ミックスを収録したBOXセット「1989」にも収録されていて
いい音で聞けたが、他の曲は取り残されたまま。
アルバム未収録のシングル
・”ナイトトリッパー・イェー!!” と ”最後にひとつ”
がようやくいい曲で聞けるようになった。
 
・”誰もいない” と ”Sleepin’”
はどちらも「Jungle Gumbo」に収録されている。
最後の2枚はA面が「Go」に。
・”カーニバル” と ”CRAWFISH GUMBO”
・”恋をするなら” と ”愛はどこへいった”
 
全12曲。
初期の ”どろんこ道を二人” ”トンネル抜けて” ”ダイナマイトに火をつけろ”
中期の ”夜のドライブ” ”ポケットの中” ”BUUUUUN!”
後期の ”あこがれの地へ”
といった代表曲は入ってない。シングルになってないんですね。
Soul Flower Union中川敬が選曲、マスタリングした
「The Best Of Bo Gumbos」(1995)とかぶるのは4曲。
シングルA面の ”時代を変えるたびに出よう”と”カーニバル”
シングルB面の ”もしもし?OK!” と ”Sleepin'” のみ。
 
ライヴを、ベスト、解散後の未発表曲集、含めて15枚のアルバムに対し
シングルが6枚というのも少ない。
彼らとしてもシングルというものに持たせる意味の方向性が定まっていなかったのかもしれない。
いい曲を届けたいという思いは絶対あったと思うが、
売れたい、金儲けしたい、テレビに出たい、タイアップが欲しいなどとは考えていなかっただろう。
 
まあだからといってこの「Single Collection」というアルバムがいまひとつ、というのでもなく。
最初の2枚の破壊力はすさまじく、
真ん中の2枚は Bo Gumbos の音楽的多様性の固まりだし、
最後の2枚のたそがれポップはほんと身に染みる。身につまされる。
 
でもなんでこの「Single Collection」なのだろう。
解散から30周年。
いっそのこと、全部のアルバムをリマスターしてくれないか。
その前哨戦なんじゃないかとどうしても期待してしまう。
「Jungle Gumbo」や「Go」を今、いい音で出し直したら
彼らの評価がだいぶ変わるんじゃないか。