2022/03/28: tower.jp
Sheena & The Rokkets 「Live For Today!」 \3300
Scritti Politti 「Cupid & Psyche 85」 \2420
Marlena Shaw 「Out Of Different Bags」 \1650
The Frank Cunimondo Trio 「Introducing Lynn Marino」 \2640
John McLaughlin 「The Montreux Years」 \1971
2022/03/28: diskunion.net
ピンク・レディー 「'78 ジャンピング・サマー・カーニバル」 \3850
John Hiatt 「Hiatt Comes Alive At Budokan?」 \1500
Mylene Farmer 「En Concert」 \780
Mylene Farmer 「Mylenium Tour Goldbox」 \780
Mylene Farmer 「En Concert」 \780
2022/03/29: www.amazon.co.jp
Bo Gumbos 「Bo Gumbo Radio Show ”Gris Gris” Time」 \500
2022/03/30: diskunion.net
Huey Piano Smith 「having A Good Time」 \1200
Boards of Canada 「Peel Session」 \680
2022/03/30: www.amazon.co.jp
(Soundtracks) 「Todo Sobre Mi Madre」 (\167)
※amazon のポイントで
※ペドロ・アルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」のサントラ
2022/04/01: diskunion.net
Five Thirty 「Bed: Expanded Edition」 \1500
2022/04/03: diskunion.net
Friction 「Dumb Numb CD」 \1900
The Doors 「Backstage And Dangerous」 \8850
2022/04/03: diskunion.net
J.J.Cale 「Really」 \3540
Ry Cooder 「Slide Area」 \2086
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Scritti Politti 「Cupid & Psyche 85」
このアルバムは80年代屈指の名盤だと思う。
Peter Gabriel 「So」
The Police 「Synchronisity」
U2 「The Joshua Tree」
The Smiths 「The Queen Is Dead」
といったところに並んでもおかしくない。
僕は確実にベスト5に選ぶ。
名前は知らなくても、この音を聞けば、ああ、と思い出す人は多いと思う。
それぐらい意匠性のある音作り。
シンセとドラムのきらびやかな音を細切れに組み合わせて、
空気のように軽い、肌触りの滑らかなポップ・ミュージックを演出する。
メロディーと楽器のフレーズを因数分解して
ジグソーパズルのように組み合わせたかのよう。
80年代最も、デジタルな音。
日本ではタイガーか象印の CM に使われていたような。
あの頃よく聞いたよね、ありきたりだよね、と思う人もいるはず。
しかし、それはこの音が一世を風靡したからであって、
この世界に突如現れた突然変異だった。
元々はイギリス、ヨークシャー州リーズ出身のポスト・パンクのバンドだった。
しかしファーストアルバムを出したのちに
ヴォーカルのグリーン・ガートサイド以外が脱退、ニューヨークへと移住。
出会ったメンバーたちと新しいソウル・ミュージックをつくろうとして
生み出されたのが2作目の「Cupid & Psyche 85」(もちろん1985年)
初期のシングルには ”ジャック・デリダ” という曲もあった。
やはりこれは、当時流行りの脱構築をロックのフィールドで試みたということであろうか。
ファンクもレゲエもヒップホップも全ては情報として等価に扱い、再構築していく。
かといって頭でっかちの理論先行ではなく。
”Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)”
”Absolute” ”Hypnotize” といったシングル曲の美しさ、清々しさに誰もが心打たれると思う。
今回再発されると知って喜び勇んで買う。
しかし、リマスターされたかどうかはわからず。
元々音がとてもよかったので80年代に出たCDでも十分だったんですよね。
従来のボーナストラックは上記の3曲のバージョン違いだったけど、
今回はさらにもう1曲のシングル ”Perfect Way” のバージョン違いも追加された。
もうそれだけで十分買い直す価値あり。
この ”Perfect Way” をかのマイルス・デイヴィスが「TUTU」でカバー、
その縁で3作目「Provision」(1988)で御大がマーカス・ミラーらと共に客演。
このアルバムもこなれた大人のポップでもちろんいいんだけど、
自分で自分に追いついた、追いつかれたというか、
自ら作った時代の音に自ら追いつかれてしまったようにも思う。
決してそれがイマイチということではなくて、
それぐらいこの「Cupid & Psyche 85」がよくできている、
少し先の時代を確実に先取りしていたということ。
今聞いても、音楽の未来がそこに見える。