夜、時間が空けばオリンピックを見ている。
世界のトップレベルの試合というのはやはりワクワクするものであるし、
ノルゥエーのクレボのような規格外の才能を目の当たりにするとゾクゾクする。
さすがにミラノ・コルティナまで見に行く余裕はない。
特に金銭的に。
そう思うと、1998年の長野オリンピックを見に行ってれば……
なんならボランティアに応募したらいい経験になっていたんじゃないか。
今の自分からすれば残念でならないが、
当時そこまで興味はなかった。
何をしていたかというと修士課程にいて、
長期の休みは映画サークルで映画の製作・撮影に明け暮れていた。
それはそれで後悔はないが、それもまたいい経験なのだが、
なんかちょっと歯がゆい。
なので東京オリンピックがコロナ禍での開催となって、
バレーボールやバスケットボールのチケットが当選していたのに
無観客となったのは、それはまた別な意味で残念なことだった。
もはや個人の力、意志ではどうにもできないことだけど。
恐らく、僕が生きている間に東京やその他の都市でのオリンピック開催はないだろう。
札幌の誘致断念もあった。
印象に残る冬季オリンピックは2018年のソチ。
後半は会社の後輩たちと合流する。
その初日、大雪で新幹線も特急も止まり、
かろうじて津まで電車で行けたもののそこから先はタクシーしかなく、
ここまで来たからにはとことんと2万円払って緯線神宮へ。
ようやくたどり着いたものの、雪で閉園……
かろうじて営業していた赤福のおしるこの、温かさが沁みた。
その後、聞いていた近くの鰻屋で食べる。
次の日後輩たちと落ち合って、マグロを食べたり温泉に入ったり楽しく過ごして次の日の朝。
葛西紀明選手が圧巻のジャンプで銀メダル。
その日の夕方東京に戻る。
名古屋駅の大きな待合室でオリンピックを見ながら過ごした。
メダルには手が届かなかったが、善戦した。その試合のひとつを見た。
熱狂というほどではなく、全員が見ていたわけではない。
でもその待合室の中で、ため息がもれたりわずかに歓声が出た。
見知らぬ人たちとあそこまで一体感を感じながらスポーツの試合を見たことがない。
逆転してほしいなあ。