伊勢神宮・紀伊勝浦ツアー その9

栄エリアに入る。
もう20年近く前、学生時代にこの辺りを歩いたとき
しゃれた地下街があったように思うが、見当たらず。記憶違いか。
パルコのタワレコに入って Donna Summer『Bad Girls』の紙ジャケを買う。
都内の店頭在庫がなくなりかけていることを知って、
名古屋だったらあるかもとタワレコのサイトで調べてみたらあった。
名古屋パルコと仙台パルコは東京・大阪よりもワンテンポ遅れて売り切れるので
時々掘り出し物が見つかる。
数ヶ月前は名古屋に異動した後輩(今回温泉に行ったうちの一人)に
どうにも都内でもネットでも入手できずにいた
Amalia Rodrigues のアンソロジー国内流通盤を買って送ってもらっていた。


18時過ぎ。他にすることもなくなって、「味仙」に台湾ラーメンを食べに行く。
激辛だけどうまいということで前から気になっていた。
辛さ控えめにしたのを「台湾ラーメンアメリカン」と呼ぶのも変てこでいい。
台湾名物でもなんでもなく、この店で出したラーメンがいつのまにか、
台湾人の店だからそう呼ばれるようになっただけとのこと。
http://www.misen.ne.jp/
上記の後輩もここを薦めていた。


途中ど派手なイルミネーションに囲まれた「ランの館」なるものの前を通り過ぎ、
食べログの地図を iPhone で見て道に迷いながら、遠回りして到着する。
これが思っていたよりもかなり大きな店で。
なんか勝手にカウンターで10席ぐらいのせせこましい店を想像していたら
全然違っていて、ファミレスみたいに大きなホールだった。
厨房も大きく何人も忙しく移動しながら鍋を振るっていた。
そこから聞こえる大声が中国語。
若い店員たちもテーブルの間を食器を抱えて行ったりきたりする。
厨房のカウンターには手羽先やカニの足の乗った大皿が無造作に。
ああ、ここはアジアだ。活気が違う。こういう店が東京にもほしい。
台湾ラーメンももちろんうまかった。
挽肉とにんにくがたっぷり入っていて、油っぽいけど味はアッサリ。
こりゃちょっとうますぎじゃないか!?
辛くてむせて、鼻水も垂れたけど最後の一滴までスープを飲んだ。
手羽先も頼んだ。スペアリブのよう。身がさらっとほぐれる。
どちらもビールにすごく合う。というかビールなしには食べられない。
テレビでは「サザエさん」をやっていた。波平が新しい声優にバトンタッチ。
店内が騒々しくて聞こえず。
「サザエ、読者モデルになる」なんてのをやっていた。時代は変わる。


後輩たちが一足早く帰ることになり、
矢場駅から地下鉄を乗り継いで名古屋駅へ。
ロッカーの荷物を出してそこで別れる。19時半。
僕はホテルつきのツアーで買ったので時間を変更できず。
さて何をするか。まずは地下街をそぞろ歩く。
ユニモール、メイチカ、テルミナ、サンロードとグルグル回る。
名古屋は地下街が大きいと聞いていたけど、大阪ほどではないな、と思う。
あと、これまでに何回か出張などで訪れたときに歩いた地下街と印象が違う。
もっと薄暗くて通りが若干狭かったような…?
僕の知っている名古屋はどこに行った?
ふと気がついて駅の反対側へ。下りていく。
あ、ここか。エスカ。新幹線の出口を出てすぐ。
愛・地球博で来て大学の先輩と会ったときにはここの山本屋で食べたな。
総本家ではなく、本店の方だったのか。
歩いているとエビフライというかエビフリャーの店があって、
日本最大35cmのエビフライなるものが売られていた。
気になるけど、そんなに腹が減っているわけではないのでまた今度。
それでも矢場とんの前を通り掛かるとせっかくなので串カツを買っていく。
テイクアウトは5本から。880円だったか。10分ほど待った。
中で食事する方は行列になっていた。


エスカを出て20時過ぎ。
駅ビルの高島屋三省堂があるみたいなんでそこで本を眺めるかと行ってみたら
既に閉店していた。ユニモールもそう。シャッターが下りていた。
名古屋の夜は早い…
することがなくユニモールを端から端まで歩いて暇を潰す。
それを何度も繰り返してもしょうがないので新幹線の改札をくぐる。
東京は大阪の駅ならあれこれ売ってて見る場所があるし。
そう思ったのだが、案外何もない。待合室がひとつあるだけ。
最初のうちは『スロ−カーブを、もう一球』を読む。
背後のモニターでソチオリンピックの中継をやってることに気づいて、
席を移って眺める。ちょうどカーリングをやっていた。
それを21時半、新幹線の時間ギリギリまで見ている。
対スイス。強豪。ギリギリ勝っている。
(世界一セクシーなカーリング美女とされるスイスの選手も見た)
第9エンドまで来てあと少し、というところまで来て泣く泣く席を立ち上がる。
後で調べたら勝っていて準決勝進出に望みをつないだ。


新幹線に乗って矢場とんの串カツを食べつつ、缶ビールを飲む。
『スロ−カーブを、もう一球』が素晴らしい。
表題作に差し掛かる。今回の旅行最後の、素晴らしい瞬間。


予定通り、23:19東京到着。
丸の内線で帰ってきて、午前0時を過ぎている。
明日は6時起きで普通に会社。一週間が長そうだ。