ゴールデンウィーク初日

ゴールデンウィーク初日。
月曜に発覚したトラブルもどうにかこうにか水曜の夕方いったん片がつき、
半期に1度開催される(大っ嫌いな)個人の目標・キャッチフレーズ発表会も昨日無事に終わり、
これで心置きなく休むことができる。


毎年ゴールデンウィークは休みがどれだけ取れるかに関わらず
映画を見に行ったりビデオを借りてきて見たりしている。
今年も同じように過ごす。
とはいえ映画の編集作業がメインになる。
ダラダラごろごろのんびりと。
今のところどこかに出かける予定はなし。

    • -

昼まで寝て、ジョギングから帰ってきて(今日は夏のように暑かった)、
そこから後はずっと映像の取り込み作業。
3月中盤から後半にかけて。
お台場で撮影をして、オオタの家に行って、イッシーの結婚式があって、
といった時期のものを。


取り込み作業は非常に地味で退屈な作業であるためすぐにも飽きてくる。
今日から実際のつなぐ作業も始めることにした。
冒頭の30分ほどのシークエンスを完成させる。
今回はそれなりに特殊効果も導入しようと思っていて、
さっそく解説本を参照しながらあれこれ試してみる。
これみよがしに画面がチカチカ光るようなああいう特殊効果ではなくて、
今回身に付けようと思っているのはもっと地味な、各種の「補正」方法。
・撮影時普通に撮ったものを編集時にズームをかける
・手持ちで傾いている画像を微妙に回転させて補正する
といったようなテクニックを今日は学んだ。

    • -

昨日の話。


社員食堂で後輩と食事を取っていたら
テレビカメラを担いだクルーが現れ、
すぐ後ろの席に座っていた人たちが食べているところが撮影された。
インタビューのようなこともしていたかもしれない。
「なんなんだろう?」「俺のとこに来なきゃいいなー・・・」と思う。
しばらくの間カメラが回って、彼らはどこかに消えた。
その間食堂はわずかばかりざわめく。
みんな大人なので振り返って眺めたりはしても、それまで通り食事を続けた。


その後食べ終わってレジでお金を払おうとしたら
待ち構えていたクルーがサーッと現れ、
クレジットカードを機械に読み込ませている僕の姿がカメラに収められた。
(僕の会社はビル全体で現金は使用不可。
クレジットカードやモンデックスで支払いを行う。缶ジュース1本であれ)


なんだったのだろう?と再度思う。
意味もなく笑い出しそうになるのをこらえる。
僕は表情を見せず背中を丸めていつも通りの支払い処理を行い、
何事もなかったかのようにトレイを持ってその場を離れた。
映るってわかってたら髭ももっとちゃんと剃ってきたのになー。


その後それなりに話題になって、
「カメラマンはフジと書かれたワッペンみたいなのをつけてた」
とかいろいろな噂を聞く。


ニュース番組のどこかで紹介されることになるのだろうか?
いつだろう?どういう趣旨の映像なのだろう?
一介のIT企業の社員食堂が何かのネタになるなんて、
何が目的なのかよくわからん。思いつかない。


僕の会社では1年か2年に1度ぐらいの割合で
テレビドラマの撮影にオフィスが使用されることがある。
そういうときはたいがい事前に業務連絡で通知される。
※土日に撮影されることになるのであるが、
該当する階の人たちの机の上には
企業を特定できる製品をなんであれ置いてはいけないとか、
いろいろな注意事項が伝えられる。


どんなドラマで使われたのかはよく覚えていない。
僕が前に聞いた話では、かなり昔浅野ゆう子出演のドラマの撮影があったらしい。


フロアに特徴があるから、デザインが凝ってるから使用されるのではなく、
何の変哲もないオフィスであるがゆえに使用されるのだろう。


夜、部門の宴会が社員食堂にて行われる。
(夜になると社員食堂の半分が「パブ」として利用される)
わらわらと部員たちが集まって来出した頃、
テレビ局のクルーは再度現れ(昼の間どこかで待機してたのだろうか?)、
部長の挨拶と乾杯を撮影して帰って行った。
撮ってる間僕は笑いながら「全裸になってぶち壊してやるー」なんて言うのであるが、
「大人気ないからやめてください」と止められた。


結局何のための映像なのか?
謎が謎を呼び、憶測が憶測を呼ぶ。
「今度の月9はキムタク主演でSEやってるやつなんじゃないですか?」と後輩が言う。
「僕と君の関係って Null Pointer Exception だよね」
そんなドラマあるわけないよなあ。