遅ればせながら通勤定期を Suica に切り替えた。
これまでは磁気のペラペラの定期を使っていた。それとイオカード。
だけどイオカードが3月末で廃止となってしまったので
仕方なく今回の通勤定期継続に当たって切り替えることにした。
Suica をこれまで使ってなかった理由としては、前にも書いたかもしれないけど
導入して間もない頃にJRのどこかの駅で
ケツの穴の小さそうな男がなんかの腹いせなのか嫌がらせなのか
読み取り部分に思いっきりバーンと叩きつけて
「おたくが当てろというから当てただけですよ。
強く叩きつけちゃいけませんとは言ってないじゃないですか」
って言わんばかりの横柄な態度を取っていたのを見て、
なんだかなあと思ったからだった。
こんな人の使ってると同じものを利用しなくちゃいけないなんてまっぴらだ。そう思った。
それに財布も厚みでその分膨れるし。
これまではなんとかなった。
Suica を持ってなくてもJR東日本は利用できる。これは今でもそうだ。
だけどイオカードが廃止になったり、Suica 専用の出入り口ができたり、
少しずつ少しずつ退路を断たれてるような感じがしてきて遂に降参することにした。
仕事であちこち社外に出て後で交通費を清算する身としては
イオカードの裏面に行動履歴が残るのは非常に便利だったんだよなー。
現金で切符をいちいち買うのもめんどくさいし。
特にみんな Suica を持っていて僕だけが切符を買ったりするのは都合が悪い。
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携帯が Suica の替わりになるっていうのをどこかのニュースの見出しで読んだ。
まだ実験段階で実用に入るのはだいぶ先のことなのかもしれない。
指輪やブレスレットみたいなのが Suica の替わりになると便利だろうな。
Suica に限らず、個人の認証を行うツールとして
誰もがなんらかのリングのようなものを身に付けるようになる時代がいつか来ると思う。
SF系のアニメやイラストで未来の社会の人は
体にぴったりフィットしたレオタードみたいなのを着て、
なんかそういうリングをはめてるじゃないですか。ああいうの。
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それにしても携帯が Suica の替わりになるとか、
Suica で買い物ができるとか、すごいもんだよな。
システム開発に携わっている人間として、これ無茶苦茶大変だよなーと思う。
いろんな外部システムとデータの連携をしなきゃいけないんでしょ?
input / output のインターフェース(データのレイアウト)の定義をして、
いろんなパターンの正常系と異常系のテストをして。
ここ何年かそういう部分の仕事が多いので僕なんかは大変さが具体的によくわかる。
気が遠くなる。しかもJRぐらいになるとちょっとやそっとのレベルであっても不具合は許されない。
僕なら「絶対」関わりたくない。
あと、お金に関わるシステムってとんでもなく大変なんだよね。
Suica のシステムだと表立って販売管理的な部分ってなさそうだけど、どこかにありそうな気がする。
前のプロジェクトで身にしみた。
僕自身は直接関わってなかったけど、みんな泣いてたもんな(これは比喩です)。
とある別なプロジェクトにいた人から聞いた話では、
「計算した結果小数点以下何桁で繰上げとするかまで細かく定義する」というのを聞いたことがある。
例えば銀行のシステムなんて1円でも計算が合わなかったらオオゴトで
その1円の誤差がどこで生じたのか場合によっては
銀行員もシステム会社の人間も徹夜してあれこれ検証するわけである。
こういうのも大変だけど、もっと大変なのは仕訳とかそういうのだよな。
会社員たるもの会計の知識というか簿記3級ぐらいの知識は誰もが持ってるべきだと痛感した。
いつかはぶつかる。僕もぶつかった。
だけどこういうのはなかなか入り込めないものであって。
「やらなきゃな」と思って、まずは手始めにマンガで読む簿記入門みたいなのを買ったんだけど
それすらも読み通せなかった。。。
商業高校に限らず、普通科の高校でも簿記の授業はやるべきではないか?
たいがいの人はいつか必要になる知識だと思うんだけど。
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話がどんどん Suica からそれていった。
開発ってことで言えば例えば自動改札機の仕組み。
これはいわゆるITっぽくなくてどちらかと言えばハードウェアの話なんだけど、
あれってすごいよなあと時々思う。イオカードを使ってたときが特にそう。
だって裏だろうと表だろうと前後どちらから入れようとも必ず表のこっち向きになって出てくる。
しかも入れて1秒後に。あれすごいよ。
たまに中開けて点検したり挟まった切符を取り出してるけど、ものすごく精密っぽい。
Suica が普及しまくって紙の切符がなくなったら、あの技術はもしかしら不要となるのか。
もったいないもんだ。