ひとりごと

これまでの人生のほとんどいろんな場所・局面において僕は変わり者扱いされてきた。
しかも、そこでの「一番の変わり者」って感じだった。
みんながそう言う。冗談かもしれないけど。


何をするでもない。
奇矯な振る舞いをしてニヤニヤ笑ったりするわけではない。
箸の持ち方がおかしくて好き嫌いが多くてニチャニチャ音を立てて食べてるわけでもない。
乳幼児や死体に性欲をおぼえるということもない。
いつだって1人、屋上で空を眺めてるなんてことはしない。
人よりちょっとばかしマニアックで音楽とか小説とか
のめりこんで集めまくるけど、誰彼構わず聞かせたり勧めまくったりはしない。
いたってフツーの人だと自分では思っている。
これまでの人生ではちょこちょこといいことがあって、
人より少しばかり落ち込みやすくてそれが表に出やすくて、
(でも多かれ少なかれ誰だって、たくさんたくさん落ち込むもんでしょ?)
いろんなことを諦めて、それでもその分何かを手に入れて。
フツーですよ、フツー・・・
ねえ?


なんだろうな。そういう雰囲気を発してんだろうな。
確かに僕は人と仲良くなるのが苦手だ。
初対面の人と打ち解けるのに時間がかかり、
初対面の人ばかりの場所となるともうだめだ。
苦手だから最初のうち、1人ポツンとして誰とも話そうとしない。
そしてそのときに何かを発してんだろうな。
そんな気がする。


具体的な行為じゃなくて、なんか得体の知れない、人と違う雰囲気。
何かが過剰で何かが大きく足りなくて、
押さえ込んでるはずなのにどこかしらから滲み出して、漂っている。
そいつは今にも泣きだしそうで、噛み付きそうな、もろくて壊れそうになってる。
以前僕の印象について、ある人はそんなふうに語った。


人としての常識や、会社員としての常識についていくつか欠けてたりするんだけど、
自分が常識だと思っていることについては律儀に守る。そういう人。
なのでおかしな振る舞いはあんまりしないし、おとなしいもんだが、
どこか大事な部分で人と違うように考え、人と違う言動を発してしまう。

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最近何をしていても「ボタンを掛け違ってる」と思うことが多い。
仕事してると特に。仕事以外にも。
ボタンを掛け違っていても寒さをしのげればそれでいいし、
人目を気にしなければそんなことどうでもいい。
でも、・・・でも。
掛け違っているものに気付かないのならまだしも、
気付いてて直さないのはどうかと思う。
そしてそれがすぐに直すときと、
何もかもが億劫になって投げ出したくなって
掛け違ったまま開き直ってるときがある。
もちろん、後者のほうが多い。
あーあ。


かっこよく掛け違っていたらそれも「スタイル」足りえるけど、
なかなかそんなふうにはならないもんだよね。


あー今日も僕はウダウダとかっこ悪い。