ekys(街で見かけるグラフィティアート)

都内在住の人ならば見かけたことがあるかもしれないが、
電信柱や街の寂れた掲示板や店の壁に白地に黒の丸っこい文字で
「ekys」と書かれたステッカーが何枚か貼られているのに出くわすことがある。
竹芝の会社の近くで先日見かけたし、住んでる荻窪でも見かけたような気がする。
注意深くあちこち出かけるたびに探し回ったりはしないが、
かなりの確率でどこに行っても遭遇しているはず。
それぐらい見慣れたものとなった。


こういうの、いつ、誰が、どれぐらいの範囲で、どんなふうにして
貼って回っているのだろうと不思議に思う。
ステッカーもわざわざ作ったんだろうな。
なんらかのグラフィティアートの集団が組織的に(かつゲリラ的に)行なっているのか。
それとも実は一個人が地道にやっているのか。


調べてみたらいくつか取り上げているブログが見つかった。
かなり核心にたどり着いたのが↓
http://778.jugem.jp/?eid=34


※GNGB というこのブログは
「ここには「ファミコンゲーム音楽カバーバンド」
 レビュー&リンク集(海外編)と同国内編しかないです」
 と謳っていて、それはそれですごい。
 The Protomen 気になる。


読んでみて、はー。なるほどと思う。
(ここまで調べて、情報が集まっていることに感心させられた)
並んで貼られる家からヒゲが生えているように見える絵(これは僕、記憶がない)は
どうもイカらしい。ほんとかどうか真偽のほどはわからんが。
こういうアングラなものって何がどこまで真実なのか?

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この手のグラフィティアートは結局落書きであって
法律違反なのか否かという論議をネット上やニュースでよく見かける。


街の美化の一環として、美大卒のイラストレーターに頼んで
「きれいな」グラフィティアートを地下道の壁に描いてもらったというニュースを
以前見たことがある。
(要するに「彼ら」は空いてる空間があると埋めてしまうし、
 自分よりうまいと「リスペクト」するから手を出さないという論理)


下手なものもあれば、素人が見ても「お?クールだね」と唸ってしまうものもあり、千差万別。
後者だと、空間がそこに何かが描き込まれるのを待っていて、ピタリとはまったかのような印象さえ受ける。


どちらにせよ描かれた側からすれば落書きでしかなくて、
ほんとにうまいと情状酌量の余地が人によってはなくもない。
今の風潮はそんなところか。


真夜中にヒップでホップな人たちがスプレーをカシャカシャ振って描いてるのだろうか。
ときどきとんでもなく高い場所にあったりして、
律儀にもハシゴを持ち出して?それを仲間が下を押さえて?などと考えてしまう。

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ステッカーでいうと、以前ライブを見たことのある
「ザ・ラジカルズ」というインディーズのバンドのを
八王子や高円寺で見かけたことがある。
他にもあちこちで見かけたことがあるような気がする。


何年か前、解散するまでライブを毎回見に行っていた「ウォンバット」の対バンだった。
なんだか忘れられないバンドだ。