道端の花

昨日の午後、天気がよかったので自転車に乗って石神井公園へと出かけた。
その帰り。環八と青梅街道の交差する四面道にて、税務署通りへと入っていく。
(正しくは日大二校通り?)


住んでいるアパートの近く。
とあるマンションの入口近くの塀のところにいつも花が手向けられている。
花瓶に活けられて、季節の花が。
春夏秋冬、僕が自転車に乗って
吉祥寺や保谷井の頭公園へと出かけた帰り、いつだって見かける。
僕が越してきてからずっと、変わらない。8年以上ということになるのか。


ここで誰かが交通事故で亡くなられたのだろう。
そして遺族の方か近くに住む方が、
故人を偲ぶ気持ちを絶やさずにいるということなのだろう。
ここを自転車で通り過ぎる度に、何かを思わずにはいられない。


亡くなられた方の家族ではなくて、
近くに住む人の行っていることのような気がする。なんとなく。
交通事故という出来事を無念に思う気持ち、
あってはならないことだと祈るような気持ち。
無言の花がそっと訴えかけているように僕は感じる。


僕は父親を交通事故で亡くしているので、
このような行為には敏感にならざるを得ない。
その時々において程度の差はあるが、
たいがいはほんの束の間でしかないが、
物悲しい思いに沈み込んでいく。
夏の暑い日なんて特にそうだ・・・


この花を活けている人が元気でいて動ける限り、
この行為はいつまでも続くのだろう。永遠に。
僕も見かける度に心の中で手を合わせることになる。