生き急ぐ

人と一緒に街を歩く。
女性とだと「速い」とか「もっとゆっくり歩いて」と言われる。
あるいはふと気付いて振り向くと一生懸命になって追いつこうとしている。
男性とだと、時々はっきり言う人がいて、
「そんなペースで歩いてたら女性にもてないよ」と忠告される。


これって僕のダメなところを端的に表していると思う。
基本的に一人好き。
自分のペースを大事にして、いつのまにか他人が視野から消えている。
ゆっくり歩かなきゃと思い出すこともある。
だけど歩いているうちに忘れてしまう。
しかもかなり早い段階で。


食べるのも早い。
早食いかつ大食いなので「いいことない」と人によく言われる。


歩くのも食べるのもなんでそんなに早いのか?と聞かれて
「生き急いでる」と答えるとたいがい笑われる。
絶対そう見えない。
むしろ「どこにいても一番長生きしそうな人」と言われる。
喜んでいいんだかなんなんだか。


決断も早いかもなあと自分では思うが、
これは人に早いとか遅いとか言われたことがない。
そもそも僕は決断力という軸で見られてないのだろう。
思い切った決断とか、ないから。
むしろ「ふらっとモロッコ行ってきました」というような
「ふらっと」感の方が人目に分かりやすいのだと思う。


他人の目には自分がどう映ってるもんだか。
知りたくもあり、知らずに済ませたくもあり。
知らないでいたほうがいいことばかりなのだと思う。


最近僕は忙しくてイライラしてることが多く、
気がつくとずっと貧乏ゆすりばかり。
周りの人からは貧乏ゆすりのイメージを強くもたれているはず。
これは絶対だ。
わかっちゃいるけど、やめられない。


生き急いでるから、じっとしてられないわけですよ。