すんません。仕事が忙しいので、mixiに書いたのを加筆・修正。
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先日床屋に置いてあったのを読み始めて、はまった。
ビッグコミックに連載の「岳」
http://www.amazon.co.jp/dp/4091812074
世界中を旅して名だたる山を登ってきた若き登山家が
日本アルプスに戻って来て日々ボランティアで山岳救助に当たるって話。
毎回読みきりで、いろんな遭難=いろんな命と出会うわけです。
テーマを決めてそれを元に「人」や「人生」を語る漫画が多いけど、
これもそう。
だけど「泣かせりゃいいんでしょ」的なあざとさはないし、
「これどっかで読んだなあ」ってしらける安っぽい人生哲学が出てきたりもしない。
むしろ、素朴で地味。全体的に薄味。目新しい物は何もない。
壮大なドラマを意図的に回避しているかのよう。
山男の寡黙さゆえか。
でも、それでいい。
読んでるうちに漫画を「信頼」してしまう。
主人公「三歩」が山で遭難者を発見したときは
誰であろうと常に「よく頑張ったね」と声を掛け、
救助用のヘリに収容されて別れのときが来ると「また山においでよ」と手を振る。
これがいい。ほっとする。
ほんとに強い人は単純な言葉で単純なことのみを語るものなんだな、と思う。
「冬山にこんな軽装で来やがって。山をなめてんのか!?」みたいな
素人が想像しそうなありがちなお説教は一切出てこない。
そこのところがリアル、なのかもしれない。
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何週間か前に社内SNS で
「面白いマンガないですか?」と問いかけを行なったところ
ありがたいもんで意見が多数寄せられた。
そのうちのいくつかをピックアップしてみると
「失踪日記」
「シグルイ」
「デトロイト・メタル・シティ」
「BERSERK」
「舞姫 テレプシコーラ」
「MONSTER」
「BECK」
「BUGS」
「エウレーカ」
「最終兵器彼女」
「群青学舎」
このラインアップはIT業界ならではなのだろうか?
それとも日本人の平均としてこんな感じ?
僕としては「失踪日記」と「MONSTER」しか読んだことない。
名前聞いたことないよというマンガもたくさんあったなあ。
「デトロイト・メタル・シティ」をまずは読んでみっかと思っていたのに、
結局誰が薦めてたわけでもない「岳」を手にとってしまった。
質問に答えてくれたみなさん、すみません。