六本木〜西麻布

昨日書いたことの続き。


その後、後輩と東京ミッドタウンに行って、
夜は前から気になっていた西麻布のインド料理屋「剣幕帰」へ。
(なんか妙にデートっぽいけど、後輩は既婚です)


ミッドタウンは以前1度行ったことあったんだけど、
下の階は見たことも聞いたこともないブランドの
「こんなの会社着ていけるかよ!」的なピラピラした服ばっかりで受け付けず。
早々に退散した覚えがある。


だけど今回は時間があってゆっくり回ってみる。
3階へ。サントリー美術館で開館記念特別展ってことで
「BIOMBO/屏風 日本の美」ってのをやってた。入ってみる。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol03biombo/index.html


安土・桃山時代から現代(東山魁夷)まで、屏風のあれこれ。
江戸時代に海外に渡ったものが多かった。
南蛮渡来の原画を元に日本の屏風絵師が西洋の王様を描いた屏風なんてのがあって、
(上のリンクのページ中ほどの「泰西王侯騎馬図屏風」)
「これほんとに日本人が書いたの?」と驚く。
絵の具の質感や絵筆のタッチが和風な屏風と全然違う。
真似て書いたんだろうけど、
素人には「これオランダから来ました」って言われても気付かないだろうね。
でもよくよく考えると背景が日本特有の金色で
形が屏風なのだから西洋のわけないんだけど。


入る前に会場の外でポストカードを売ってるのを買って、
それが広重の東海道五十三次のと、室町時代の「花鳥図屏風」ってのだったんだけど
どちらも展示されていなかった。残念。入れ替え対象なんだろうか。
なんか最近思うに僕は後々、浮世絵と水墨画にはまりそうな気がする。
屏風も狩野派水墨画チックなのばかり見とれてた。


展覧会を出てミッドタウンの3階をそぞろ歩く。
ここは雑貨・インテリアの店が多いので歩いてて楽しい。
「箸長」って箸の専門店や
「THE COVER NIPPON」という「和」なテイストの衣食住あれこれを集めた店など。
遊び心あふれるカラフルな液晶モニターを売っている店もあったなあ。


フロアの外れに「Fuji Xerox Art Space」ってのがあって、
実験工房とAPN展」ってのが開催されていた。
http://www.fujixerox.co.jp/event/hanga/exhibition.php3
1953年から1954年にかけての「アサヒグラフ」の扉絵を
当時の前衛的な芸術家たちに委ねたようで、当時の作品を集めたもの。
今から半世紀も前の作品なのに、いまだに斬新なまま。新鮮で色褪せてない。
ああ、こういう実験的なアートが実は
ウルトラQ」なんかに繋がっていくんだろうなあ、なんて思う。
こういう芸術運動があったこと、僕は知らなかった。
パンフレットが無料、だけど送料は実費ということで一部申し込む。
届いたら読んでみようと思う。
なんだかとても気になった。
具体的なアーティストの名前はどれも見覚えがなかったけど、
実験工房」には作曲家の武満徹もメンバーとして所属していたようだ。


ミッドタウンを出る。
夕方から夜にかけての六本木は人通りも多く。
また、この日は残暑が厳しく8月のように暑かった。


六本木からテクテク歩いて「剣幕帰」へ。
その後、「TeTe's」というカフェでお茶を飲んで帰ってきた。


麻布十番・西麻布近辺は歩いていると
「ああ、ここ入ってみたいなあ」という店が多く
30代半ばにした今、こういうとこ開拓しなきゃなと心に固く誓う。
とりあえず、麻布十番の「匠真」というもつ鍋屋が気になった。