「エヴァンゲリオン」

引き続き、「エヴァンゲリオン」のリメイク。
(ほんとはもっと難しい字を使うんだけど、僕にとってはどうでもいい)


テレビ放映していたときは20歳ぐらいか?
周りで誰も話題にしていなかったから僕も見なかった。
以来、見る機会なし。
いくつかポロポロとサブカル的話題に興味を持つも、
わざわざ見てみようという気にはならなかった。
アニメがどうこうということではなくて、
ただ単にシリーズものがめんどくさいという性格で。


サブカルって言っても
最終話のタイトル「世界の中心でアイを叫んだけもの」ってのの元ネタが
ハヤカワからSFの文庫で出ているハーラン・エリスンの短編集
世界の中心で愛を叫んだけもの」から来ていて、それがかの「セカチュー」にまで転用され、とか
(なお、この作品集は表題作は最高!にしてもその他の代表作
 「俺には口がない、それでも俺は叫ぶ」「悔い改めよ、ハーレクイン!とチクタクマンは言った」
 が入ってないので非常に物足りない・・・)


人類補完機構」って同じくハヤカワのSFでコードウェイナー・スミスだよなあとか。
銀杏BOYZに「あの娘は綾波レイが好き」って曲があったよなあ、とか。


で、見て思ったこと、など。


・予備知識ほとんどなくてフラットに映画としてどうよ?という視点で
 見たつもりの僕からしてみれば
カリオストロの城」とか「ラピュタ」とか「千と千尋の神隠し」の方が面白いなあ、
 それ以上でもそれ以下でもない。
 こういう比較ってしちゃいけないのかな?
 僕的にこの作品を一言で言うと、
「戦闘シーンが手に汗握りました」「でもそれだけです」


・主人公の碇シンジの「どうせ僕なんか」的後ろ向きウダウダ感が
 この僕を見ているようで「うわぁぁぁ・・・」と暗い気持ちになった。
 僕が日々書いてることのエッセンスを凝縮すると碇シンジ的ウダウダ感そのまんまだよ。
「どうして僕がこの仕事しなくちゃいけないんですか?どうして僕じゃなきゃいけないんですか?」
「このPJをカットオーバーさせられるのはあなただけなのよ」
 みたいなパロディーがすぐに思い浮かぶね。
 というかそんなのはどうでもよくて、
 将来のこと考えるの結局先延ばしにしてしまうところとか、
 誰かのことを好きになってみたところで後ろ向きなまま何もせず終わってしまって
 その1つ1つに「だって・・・」と理由をつけようとするところとか。
「逃げちゃダメだ」ってのがこのアニメの有名なセリフなんだよね?
 もうほんと踏みとどまったり堪えきれずに逃げ出したりの毎日ですよ。30過ぎてからは。


・ヒロイン(?)「綾波レイ」は名前を知っていた。
 どんだけいい女よ?と期待していたんだけど、愛想が無くてがっかり。
 この辺りの暗さが当時新しかったのだろうか?
 っていうか、見終わった後、後輩に真顔で
碇シンジ綾波レイって兄弟?」って聞いてる僕って・・・
 いや、違うんですよと即座に否定される。
「大事なポイントなんでそこから先はちゃんと続きを見てください」と指導が入る。
 その後別な話をしていたときに突然、あ、わかったと僕はひらめく。
綾波レイってさあ、もしかして××××の××で、それが××で××××になったとか?
 だから今14歳なんだ?」
 どうも当たり(に近い)らしい。
 そっかあ、僕でも思いつくんだから
 こういうアニメで展開として想定されるバリエーションって案外少ないものなんだなあ・・・


ってとこですわ。
なんか、ずれてる。と自分でも思う。
この作品を見るにも語るにも、そもそも僕はアニメ全然詳しくないし。


一応、興味は持った。
劇場版リメイクの2話目もたぶん見に行くと思うし、
誰かしらから借りられたらテレビ版の DVD も見てみたい。