ニューヨーク その24(6月2日)

okmrtyhk2008-06-22


待ち合わせの時間が迫っていたので、MoMAを出て引き返す。市立図書館へ。
ブライアント・パークから西へ、南に下ってコリアン・タウンへ。
たいした距離じゃないので歩いていく。


チャイナ・タウンと違って、コリアン・タウンはそれほど大きくはない。
2・3ブロックだったか。
日本語で「カラオケ」って書かれた店がいくつかあった。
ニューヨークでカラオケは人気があるのかどうか。
というか、韓国でカラオケって人気があるの?
ニューヨークってこれと言って日本人街がないから便乗してコリアン・タウンにカラオケ屋?


食事の前に、ニューヨークで一番大きいデパートである
「メイシーズ」が近くにあるというので行ってみる。
年に一度の感謝祭のパレードでは巨大な風船が街を練り歩くみたいなんだけど、
メイシーズはピンクのキティちゃんを登場させたりしたらしい。
入る。中は高級デパートでもなんでもなく、ダイエー+そごうな感じ。
ただただでかいだけの庶民派。
でかいって言っても想像を絶するってもんでもなく、池袋の東武の方が大きいかもしれない。
1階は化粧品売り場ってのは日本と変わらず。
見るからにゲイの黒人2人が饒舌におしゃべりしながら若い女の子に化粧を施していて、
ああニューヨークっぽいなあと思った。
とりあえずエスカレーターに乗って最上階へ。エスカレーターは木製だった。
最上階はなぜか下着売り場で、とてつもなく広かった。行けども行けども女性の下着。


コリアン・タウンに戻る。
店の名前は忘れたが、通りの外れの韓国料理屋へ。
後輩が韓国人の知り合いからうまいと聞いた店。
混んでて常に満席だった。
「ポッサム」を注文する。蒸した豚肉をキムチなんかと一緒に白菜に巻いて食べる。
もう1つ、骨付きの牛肉を真っ赤に辛く煮たもの。
韓国料理の店って、付け合せのキムチやナムルが
たくさん出てくるってことを忘れて頼んでしまったため、
途中でどうにも腹いっぱいになる。うまかったんだけど。
どっちか1つだけでもよかったなあ。
日本のビールをスタイニーのボトルで2本飲んだ。2人で60ドルぐらいか。


後輩曰く、ニューヨークは日本人ってあんまりいなくて韓国人・中国人はとてもたくさんいる。
日本人1人に対して韓国人は10人、韓国人1人にたいして中国人10人。
それぐらいいるんじゃないか・・・


店を出て、マジソン・スクエア・パークまで歩いていく。
南に10ブロックほど。外はまだ明るい。
真四角の、小さな公園。都会の中のちょっとしたオアシス。
中に「Shake Shack」という有名なハンバーガー屋があって、
多くの人たちがそこで買ったハンバーガーやホットドッグを
公園の椅子とテーブルを利用して食べている。
「Shake Shack」は長い行列ができていて、
後輩からは「あの店うまいですよ。明日の夜食べますか?」と言われる。
もちろん、僕としてはオーケー。


日本でも有名なマジソン・スクエア・ガーデンって
ここ、マジソン・スクエア・パークの中か隣かと言うとそんなことはなく、全然別な場所。
僕が小学生だった頃、マジソン・スクエア・ガーデン・バッグをよく見かけた。
今調べてみたら、日本のエース社が1968年から1978年にかけて製造・販売していたもの。
意匠登録していなかったために、バッタもんがたくさん出回った。
この年代から察するに僕が小さかった頃、80年代前半に青森で見かけたのはどれもこれも
オリジナルではなかったのだろうと・・・


さらに10ブロック歩いてユニオン・スクエアへ。ここもまた公園。
向かいにあるバーンズ&ノーブルに入る。
アメリカを代表する書店のチェーン。
ここユニオン・スクエアのがニューヨークで最も大きい。4階建て。
4階に集会所があって、パイプ椅子が並べられ、人々がパラパラと座っていた。
この日の夜、誰か作家の講演会があったのかもしれない。


音楽のコーナーに「33 1/3」というシリーズの、
縦長の手帳サイズのペーパーバッグが売られていて、
どうもロック界で名作とされるアルバムの解説本のようだ。
カバーにはレコードのジャケットの写真。
ユニークなのはそのセレクションであって、誰でも納得の有名な作品たちの中にまじって、
Throbbing Grstle「Jazz Funk Greats」やMagnetic Fields「69 Love Songs」があった。
Magnetic Fields なんて日本だと、
一部のUSインディ・ギターロックのファン以外に全然知られてないのにね。
日米での評価の違いを感じた。


ユニオン・スクエアに人々が集まっている。夕暮。20時半でまだ外は暗くない。
人がワサワサと歩いていて、なんか渋谷のハチ公前か新宿のアルタ前に似ていなくもない。
若者たちも意味もなくたむろしているような。
近くにあったワインの専門店に入る。ドイツのワインを買う。白。10ドルほど。
どこかのビルの壁にて、ものすごく長い桁の数字をカウントしている電光掲示板があって、
僕らの歩いている場所からは右側の桁しか見えなかった。
どうも左側の桁が目まぐるしく変わっているらしい。
なんだろう?と思って見てみたらただの時報だった。


地下鉄に乗って帰る。歩き疲れて眠ってしまう。右に左に揺れる。
隣に座っていた女性にもたれかかっていた。
駅を出て、近くのデリでミネラルウォーターを買う。1ドル。
「Poland Spring」というもので、ニューヨーク滞在中あちこちで見かけた。
ニューヨークではこれが今最もポピュラーなミネラルウォーターなのだろう。


アパートに帰り着いて、シャワーを浴びて、ワインを飲む。
音楽のダウンロードの話になる。
後輩が利用しているロシアのサイト。
アルバム1枚が2ドルぐらいでダウンロードできる。
http://www.gomusic.ru/
http://alloffmp3.org/Main/
決済はクレジット・カードだけど、特にこれまで問題はなかったとのこと。
ダウンロードして、iTunes に取り込む。
歌詞を自動的にダウンロードするサイトだとか
あれこれのサイトの機能を組み合わせて、後輩は快適な音楽生活を送っていた。いいね。
「勉強するときに聞くとよさそうな静かなので何かいいのありますか?」って聞かれて
薦めたのが以下4枚。最近のシンガーソングライターたち。
Damien Rice「O」
Ryan Adams「Love is Hell Pt.1」
Julie Doiron「Desormais」
Feist「Let It Die」


23時には寝ただろうか。